ミハイル・シャドロフ選手について
2021年世界フィギュアスケート選手権にカザフスタン代表として出場したミハイル・シャドロフ選手。(「シャドロフ」表記と「シャイドロフ」表記が混在していますが、「シャドロフ」表記のメディアの方が多そうなので「シャドロフ」にしておきます。)
国際大会への出場経験がとても少ないので、スケートファンの方にもあまり知られていないのではないかと思います。
そこで、カザフスタンフィギュアスケート界期待の星、シャドロフ選手について調べてみました。
【バイオ情報】
ミハイル・シャドロフ(Mikhail SHAIDOROV)
2004年6月25日生まれ 出生地:アルマトイ 拠点:ソチ
コーチ:アレクセイ・ウルマノフ
ソチで練習しているためロシア出身だと勘違いされている方もいらっしゃるようですが、デニス・テンくんと同じアルマトイ出身です。
そして、前コーチの欄に書かれている「Stanislav Shaidorov」氏はお父さまのようです。
Stanislav氏(1977年生)は1998年~2000年のカザフスタン選手権男子シングル優勝者です。(エントリー1名だったようですが。)
つまり、シャドロフ選手はおそらく2世スケーターなのです。
Stanislav氏は現在ソチでウルマノフチームの一員としてシングルスケーターの指導をしています。
(ウルマノフチームのコーチ紹介ページ↓)
http://fssochi.ru/treneri/shajdorov-stanislav-aleksandrovich
シャドロフ選手はカザフスタンでスケートを始めたようですが、より良い練習環境を求めて2018年11月に家族でロシア(ソチ)に移住したようです。
移住後、本格的な指導を受けるようになったシャドロフ選手は急成長。
ジュニアグランプリへの出場経験もないのに、2019年にカザフスタン選手権(シニア)で優勝。
世界ジュニア選手権出場に必要な最低技術点をB級大会で獲得し、2020年世界ジュニア選手権に出場し22位。
2020年カザフスタン選手権(シニア)で2度目の優勝。
国際大会がほとんど開かれなかった中、シャドロフ選手は数少ない機会で世界選手権の最低技術点を獲得。アブザル先輩、テンくん以来の男子シングル世界選手権出場者となったのでした。
ちなみに、これまでの国際大会出場回数を調べてみると…
ノービス・ジュニア・シニア通してB級大会:5回
ジュニアグランプリ:0回
世界ジュニア選手権:1回
チャレンジャーシリーズ:0回
四大陸選手権:0回
世界選手権:1回
という、なかなかのレアぶり。
ジャンプが得意な選手なので、怪我なく成長して良いスケーターになるのを期待しています。