最近の情報まとめ
最近のテンくん関係情報のうち代表的なものをまとめてみました。
【デニス・テン フィギュアスケート アカデミー、12月に開校予定】
タチアナ・タラソワ氏、フランク・キャロル氏をコーチとして打診中だそうです。
テンくんは、キャロル氏がカザフスタンに来て子どもたちに指導することを夢見ていましたから、実現するといいですね。
それから、テンくんの誕生日に合わせてUPされたカザフの記事。
【デニス・テンを記念して 友人や親戚が珍しい写真や思い出を共有した】
友人・知人らが語るテンくんについてのエピソードが載っています。
スケーター(元スケーター含む)・コーチのみご紹介(敬称等略)
☆タチアナ・ヴォロソジャル&マキシム・トランコフ
☆モリシ・クヴィテラシヴィリ
☆ダニエル・アルベルト・ナウリツ
☆グレイシー・ゴールド
☆アレクセイ・ロゴノフ
☆ロマン・サヴォシン
☆チェ・ダビン
☆エカテリーナ・フェデュシェンコ
☆ドミトリー・ソロヴィエフ
☆ナタリア・ベステミアノワ、イゴール・ボブリン
上記以外で、デニス・テン オフィシャルさんのインスタで紹介されている方(敬称等略)
☆シェイ=リーン・ボーン
☆カーリー・ゴールド
ボリュームありすぎるので、内容のご紹介は割愛しますが、初めて聞くエピソードも多々ありますので、ぜひチェックしてみてください。
個人的には、エカテリーナ・フェデュシェンコさん(元イギリス代表のアイスダンサー)を取り上げて下さっているのが嬉しいです。テンくんととても仲が良く、カナダに行くとよく一緒に遊んでましたね。セグウェイに乗ったり、弟さんと遊んだり。テンくんお気に入りの撮影モデルでもありました。
それから、個々のアカウントでテンくんへのメッセージを寄せてくださった方々(敬称等略)
☆アレクセイ・ロゴノフ
☆ディマシュ・クダイベルゲン
そして、この5人の投稿に、私より先に「いいね」をしていたドミトリー・ソロヴィエフさん…。(テンくんの投稿にもよくコメントしてくださっていました。)
他にもインスタストーリーなどにメッセージを投稿して下さった方多数。
そして、ここからが今回のクライマックス。
シェイ=リーン・ボーンさんが、テンくんの未公開プログラム振付練習時の動画を初公開して下さいました!
やっぱりテンくんのスケートは最高ですね。
バレエ脳なので…
しばらくブログを書くのに気負い過ぎていたことに気づいたので、ちょっと気楽に思っていることを綴ってみようと思います。
これまでもデニス・テンくんの踊りのセンスについて熱く語ってきたように、自分は基本的にバレエ脳です。
そのため、音楽に合わせて身体を動かす類のものに対しては、ついバレエ的な視線で見てしまう癖があります。
職場で毎朝行うラジオ体操(デスク周りで行うので動き控えめ)でさえ。
「Aさんは踊りのセンスがありそう」、「Bさんは早いパが得意そう」、「Cさんの動きが音楽より早いのは肩の可動域が狭いからか」なんて思いながら同僚の動きを見てしまいます。
そんな具合なので、フィギュアスケートもどうしてもバレエ的な視線で見てしまいます。
例えば…
◆姿勢が気になる
演技中はもちろん、演技後リンクから出ていく時やキスクラで座っている時の姿勢もチェック。常に姿勢が良い選手は自分の中で好感度が大幅に上がります。
◆足元が気になる
上げた足がいわゆる鎌足だったり、軸足が内股だったりするとつい直したくなってしまいます。
◆動作の終わりが気になる
ジャンプの降り方、スピンの最後の1周、上げた手を下ろす時、動作の終わりの部分が丁寧だと演技全体の質が高く見えます。
◆音楽の使い方
スケートファンの方が時々使う「音ハメ」という言葉がどうも苦手です。が、音楽に合ってない振付も苦手です。ジャンプの種類とタイミングが音楽に調和しているのを見るとテンションが上がります。(例えば、テンくんの2016-2017シーズンのSP「ロミオとジュリエット」の3Lz-3Tの部分。あれは3F-3Tではなく3Lz-3Tだからこそ映える。)
◆つなぎの評価の謎
自然でない違和感のある動きの組み合わせを「つなぎが濃い」と評価する傾向にありますが、流れるような自然な動きの組み合わせの方が好きです。バレエで例えるなら、「トンベ パドブレ グリッサード グランパディシャ」という一連の動作を「トンベ パドブレ」の後に不意に逆方向にピケターンを入れてさらに逆方向にグランパディシャ(あくまでも例えです)…とすると難易度は上がるかもしれませんが見ていて落ち着かない…。やっぱり、流れの綺麗な振付が好きです。
と、スケートを観ていて、バレエとは違うんだな、感じる点をいくつか挙げました。
もちろん、どちらが良い悪いという話ではなく、先に触れたジャンルの知識や経験が後から触れるジャンルに対する見方にも影響してしまう、というだけの話です。
そして、それが自分がデニス・テンくんの演技が好きな理由でもあります。スコア上はそれほど評価されなくても、常に美しい演技を目指す姿勢―だからこそ、テンくんの演技は心に強く残るのだと思います。
踊るスケーターになるまで
デニス・テンくんのスケートの特色である「踊りの上手さ」について、2013年アイスチャレンジの動画をもとに語ってきましたが、このシーズンの演技をあらためて見てみると、前シーズンまでに比べてダンススキルが格段に上がっているのに気づきました。
いや、それまでも十分上手かったんです。
フィギュアスケートに求められるレベルで、ではなく、もっと高い次元で。
そもそも、テンくんは踊りのセンスをいかにして身に着けたのでしょうか?
踊りのセンスというのは生まれつきによるところも大きいのですが、子どもの頃に受けた教育や環境も大きく影響するように思います。
テンくんが幼少時にバレエレッスンを受けている様子を見ると、ある程度本格的な指導を行う教室でレッスンを受けていたことがわかります。
さらに、音楽学校に通っていたことから、オペラやミュージカルの舞台に出演したこともあったようです。実際に舞台を経験しているというのは、大きいですね。
また、自宅の近くにはオペラハウスもありますし、お母さまが元バイオリニストですから舞台を見に行くこともあったでしょう。
こういった環境がテンくんの「見せ方の上手さ」に影響したのかもしれません。
そんなテンくんですが、2013年以降、ダンススキルが格段に上がっています。また、身体を使った表現の仕方も少し変わってきています。
どんな練習をしたのか気になっていたところ、2014年のキヤノンのインタビュー記事でテンくん自ら語っていました。
バレエだけでなく「ならず者」の踊りが難しいので、ダンスレッスンもやりました。
多くの選手が確実に点数を得るために過去のプログラムを選択するオリンピックシーズンに、あえてこれまでとはイメージの違うプログラムを選択し、さらにダンスレッスンに力を入れていたとは。
メダルや点数より、自分の目指すスケートをすることに重点を置いているのがテンくんらしいですね。
その成果でしょうか、この頃からテンくんのスケートはより洗練され、「雄大さ」、「優雅さ」、「優しさ」を表現できるスケーターへと成長したように思います。
そんなテンくんのソチ・オリンピックの時の演技をSP、FP続けて 見られるサイトを今さらながら発見しましたので、ご紹介します。テンくんの踊りの上手さにも注目してご覧ください。
【Olympic Channelより】
踊るスケーター デニス・テン(2)
「踊る」という観点からデニス・テンくんを語るシリーズの続編です。
(1)で紹介した2013-2014シーズンのSP「死の舞踏」に続き、同じくらい推したいのが同シーズンのFP「お嬢さんとならず者」。
SPはテンくんの高い身体能力や音楽性など、天性の能力を前面に出したプログラム。
FPはそれに加えて、あのノーブルな雰囲気と、クラシック・バレエの素養が生かされていて、まるでバレエダンサーがスケート靴を履いて踊っているかのよう。
SPがどちらかといえばキャラクテール要素の強い振付なのに対し、FPはダンスールノーブル風。それぞれ演じ分けができるところがテンくんならでは。
では、今回も2013年11月アイス・チャレンジの動画より、高貴なならず者様の演技をご覧ください。
このシーズンのテンくんの演技は、前シーズンまでに比べると余分な力みや雑味がなくなり、とても洗練された印象を受けます。
そして、ならず者なのに上品で優雅。
3Loの後の流れが最高ですね。
FPもSP同様、この試合の後に振付がところどころ変更されているのですが、個人的には変更前の方がならず者感があって好きです。
演技後のテンくんの表情はクールですが、ガッツポーズ、そして、リンクの出口に向かう時に氷を両手で触っていたことから、演技に満足しているのがわかります。
B級大会なので、この時の演技をご存じない方が多いのはとても残念です。
この時の演技を今初めて知ったという方、一見の価値ありですので、ぜひ一度ご覧ください。
【お知らせ】5月はテレビでテンくんを見よう
早いもので4月も終わり、明後日から5月ですね。
さて、5月はテレビでデニス・テンくんの演技を見る機会がたくさんあるのでお知らせします。
以下、全て CS「テレ朝チャンネル2」です。
https://www.tv-asahi.co.jp/ch/sphone/sports/
①5/1(金) 午後4:45-午後5:00
(グランプリシリーズ2016フランス大会 SP/FP)
②5/3(日) 午前7:50-午前10:15
(雨に唄えば/Per Te)
③5/4(月) 午前5:10-午前8:00
(Mi Mancherai/Money On My Mind)
④5/14(木) 深夜0:30~
フィギュアリクエスト企画 もう一度観たいあの演技<第6弾>
(2009年スケートカナダSP)
⑤5/28(木) 深夜0:30~
フィギュアリクエスト企画 もう一度観たいあの演技<第7弾>
(2014年エリック・ボンパール杯SP)
以上、計8プログラムです。
それから、ただいまリクエスト受付中の「フィギュアリクエスト企画 もう一度観たいあの演技<第13弾>」について。
今回のリクエスト対象大会は「ジュニアグランプリシリーズ(2014年~2019年)ジュニアグランプリファイナル(2008年~2019年)」です。
テンくんは2008年のジュニアグランプリファイナルに出場しています。
表彰台は逃しましたが、ショート7位、フリー3位、総合5位と健闘。
15歳のテンくんの演技を見てみたい方は、この機会にリクエストしてみませんか?
<第13弾>の放送は5/23(土) 昼12時からです。
応募フォームはこちら↓
踊るスケーター デニス・テン(1)
最近無性に見たくなり、毎日のように見てるデニス・テンくんの演技動画があります。
演技を見ながら、改めて考えてみました。
テンくんの演技の魅力とは?
たくさんありますが、自分にとっては「スケートと踊りの要素の調和」です。
テンくんの演技の特徴としては「音楽性」がよく挙げられますが、個人的にはそれ以上に踊りのセンスに惹かれました。(長らくバレエやっていたので…。)
そんなテンくんの踊りのセンスを存分に生かした振付が、世界選手権銀メダルを獲得した翌シーズンのプログラム。SP、FPともローリー・ニコル氏振付。
特に、アイス・チャレンジの時の演技が好きで、繰り返し見てしまいます。
SP、FPとも、次戦からは振付がブラッシュアップされていますが、個人的にはブラッシュアップ前の振付の方が好きです。
ってことで、まずはSP「死の舞踏」(2013年11月アイス・チャレンジ)の動画をご覧ください。(ニコ動ですけど。)
テンくんのスケーティングの特徴は、スケート靴の重さや不自由さを感じさせないところ。それが生かされているのがこの「死の舞踏」。そう、まさに舞踏。
テンくんが滑っているのを見ると、「スケート靴って軽くて動きやすいのかな」と錯覚してしまいそうになりません?
その自由自在な足さばきでスピードを出しながら、音楽に合わせてリンク全体を縦横無尽に踊るように滑っていく。
あっという間に演技が終わってしまいます。
このプログラムはテンくんの競技プログラムの中で「振付ベスト1」だと思います。
テンくん直伝 海苔巻きの作り方
突然ですが、本日は手軽に作れて美味しい韓国風海苔巻き(キンパ)の作り方をご紹介します。
レクチャーするのは当時18歳のデニス・テンくんです。
Съемочный процесс. pic.twitter.com/pKRMZ9pF
— Denis Ten (@Tenis_Den) 2012年4月9日
2012年4月に出演した料理番組"В передаче завтрак со звездой"(邦訳すると「スターが朝食をお届け」/「スターと朝食を」という感じ?)の動画をご紹介します。
テンくんが料理する姿もレアですが、番組自体もユニークなので是非ご覧ください。
〈Denis Ten Foreverさん(テンくんのご親族が運営されているらしいアカウント)の動画より〉
《材料》
ご飯
海苔(巻き寿司用)
ごま油
塩
卵
にんじん(細切り、おそらくごま油と塩で下味をつけている)
きゅうり
カニかまぼこ
ハム
海藻とほうれんそうのサラダ(ナムル?)
《作り方》
1.きゅうりを食べやすい大きさに細く切る。
(切りにくそうなナイフできゅうりを切るテンくん。画面の右半分には世界選手権の時の映像。どっちを見るか悩ましい。)
2.カニかまぼことハムも食べやすい大きさに切る。
(カニかまってカザフで売ってるのか…。ってか、テン家、意外と庶民的。)
3.卵を割って溶き(塩入れてるかも)、フライパンで薄焼き卵を作る。出来たら、ロール状に巻いて2~3センチ幅に切る。
(卵を割るのも焼くのもなかなか慣れた手つき。コンロの向こうは鏡張り!?)
4.ご飯にごま油を少量入れかきまぜる。海苔の上に薄く敷き、具材を載せ、巻きすを使ってロール状に巻く。
(画面右半分にはシットスピンをするテンくん。スピンの映像が多いのは「海苔で巻く」という動作を暗示しているのだろうか?)
5.食べやすい大きさにカットしたら完成。
火を使うのは卵を焼くところだけですし、事前に具材を用意しておけばお子さまでも簡単に作ることができます。
具材もお好みに合わせてアレンジできますし、飽きずに色々楽しめます。
明日のメニューに韓国風海苔巻きはいかがですか?
あらためてシルクロードプロを語る
2015年2月14日―それはデニス・テンくんが四大陸選手権で金メダルを獲得した日。またISUフィギュアスケートのチャンピオンシップスでカザフスタン選手が初めて表彰台の一番高い位置に立った記念すべき日でもあります。
前回、SPのカルーソを取り上げたので、本日はFPのシルクロードプロについて。
プログラムの正式名称は「『New Impossibilties』より 『アンブッシュ・フロム・テン・サイズ』、 『ヴォーカッション』」。通称「シルクロードプロ」。
まずは動画をご覧ください。
デニス・テンと聞けばこのプログラムを一番に思い出す方も多いかと思います。多くのスケートファンに強い印象を与えた、まさにテンくんの代表作。
テンくん自身も自分のルーツとの縁もあり、思い入れのあるプログラムのようでした。
なのに…
自分にとって好きなプログラムの1つではあるのですが、何度見ても「一番のお気に入り」にはならなくて。それがなぜか、ずっと引っかかっていたのですが、最近何となく理由がわかりました。
端的に言うと「勝つこと」への意識が強く感じられるプログラムだからです。
もちろん競技なので「勝つこと」を意識するのは当然なのですが、プログラムをアート化することに長けていたテンくんの演技からは「勝つこと」への貪欲さがあまり見えなかったんですよね。
で、具体的に、このプログラムで「勝つこと」への強い意識を感じたのは主に次の2か所。
まず、後半にさしかかるところのスピードを抑えた低い姿勢でのイーグルからの3A。前後の動きとの必然性がないですし明らかに加点狙いなんですよね。
四大陸選手権ではオーバーターン、世界選手権ではステップアウト、と正確に着氷することができなかったのですが、仮に決まっていたとしても、必然性なく綺麗でもない「繋ぎ」は個人的に好きじゃないです。(こういうのが評価されるのが潮流のようですが…。)
でも、それを敢えて入れてきたのを見て「テンくん、今季は勝つつもりだな」とニヤニヤしながら期待したのも事実だったりします。
もう1か所は、ステップシークエンス途中の横を向いて腕を上下にパタパタやる動作です。最後のクライマックスに向かうところでのインパクトある動きなので、観客やジャッジには強く印象に残る振付です。
が、だからこそ残念なんです。テンくんじゃなくてもできる動きなので…何だかもったいないな、と。
振付のローリー・ニコル氏は、最近のインタビューでデニスに世界王者になってほしかったけど彼はメダルに重きを置いていなかった、と語っています(「World Figure Skating 85」より)。
おそらく、このプログラムでテンくんが世界王者になることを期待していたんだろうな、と思うと、他のプログラムには見られなかった「勝ち」を意識した部分が垣間見られるのも納得。ニコル氏の想いのこもったプログラムだったのですね。
シルクロードプロはデニス・テンの身体的能力・パフォーマンス力の高さ、豊かな音楽性という魅力が目一杯詰め込まれた名作であるとともに、デニス・テンが「勝つこと」を意識した数少ないプログラムとしても特別な作品であるといえると思います。
四大陸選手権といえば
お久しぶりの更新です。
ブログで取り上げたいネタはたくさんあるのに、なかなか文章にするパワーがない今日この頃ですが、四大陸選手権開催中なので…。
「四大陸選手権といえばデニス・テンくん」というようなフレーズもSNSで見かけましたが、四大陸選手権と聞くと、やっぱり2015年のあの名演技を思い出しますね。
FPのシルクロードプロの方がよく知られていますが、個人的にはSPのカルーソの方が好きです。
よく使われる音楽ですし、振付も実に正統派というか王道というか、悪意ある言い方をすれば特徴のないプログラム、と言えないこともない、かもしれません。
が、だからこそデニス・テンの正確な技術や身体能力の高さが際立つ良いプログラムだと思います。
ってことで、あらためて2015年四大陸選手権の動画をご覧ください。