デニス・テンと国別対抗戦
2019年国別対抗戦が終わりました。
「デニス・テンと国別対抗戦」というタイトルを見て、「カザフスタンは国別対抗戦に参加したことないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、テンくんは2013年、2015年にエキシビションのゲストとして出演していました。
そのうち2015年は現地で見る機会に恵まれました。
演目は、「Mi Mancherai」 と「Money On My Mind」。
後ろの方の席だったのですが、テンくんの出番の前ふと下を見ると歩きながら「Mi Mancherai」の振付の確認をしているテンくんの姿が見えました。
軽く上半身を動かしているだけだったのですが、その動きはまるで本番前に舞台袖で出番待ちをしているダンサー。照明の当たらない暗い場所なのに、その隙のない雰囲気にちょっと圧倒されてしまいました。
そして遠くから見ても動きがきれい。宮本賢二さんが「ただ手をパッと出すだけでも、なんかすごくかっこいいんですよ。」とVOGUEのインタビュー記事でおっしゃっていた、まさにそれ。
(ちなみに記事はこちら↓)
VOGUEエディターの「あの人に会いたい!」宮本賢二 編。(7)|ライフスタイル(カルチャー・旅行・インテリア)|VOGUE JAPAN
と、演技を見る前に「来て良かった。貴重なものを見た。」と満足してしまったのですが、演技ももちろん素晴らしかったです。では今回は「Mi Mancherai」の動画をご紹介。
【2015国別対抗戦 EX Mi Mancherai」
アクセルの失敗はご愛敬😅(テンくんは日本の氷と若干相性がよろしくない傾向が…。)
全身を大きく使いながらのステップはいかにもデニス・テン。
でもこのプログラムでは音楽に合わせたスピンが特に印象的。
テンくんのスピンはポジションの美しさや音楽に合わせた回転スピードなどが特長ですが、個人的には回転スピードを落として止まるところまでの一連の動きの美しさがデニス・テンらしいと思います。このプログラムでは、それがとても効果的に使われています。
最後のポケットからハンカチを取り出して落として去っていくまでの流れ、演技派デニス・テンにも注目。
現地で見た大型スクリーンに映るテンくんの笑顔、大歓声に応えて手を振って去っていく姿、今でも鮮明に覚えています。