デニス・テン応援ブログ

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ユニバーシアード観戦記 その5 「男子フリープログラム(1)」

 

(半年遅れの観戦記…とりあえず終わるまで続けます。前回はこちら↓)

ユニバーシアード観戦記 その4 「男子ショートプログラム(2)」 - デニス・テン応援ブログ

 

男子ショートの翌日はアイスダンス・フリーダンスと男子フリープログラム。

男子フリーのライストを見ていた方は、第1グループの6分間練習時に客席が空席だらけになったのに気づかれたかもしれませんが、実はちょっとしたアクシデントがありました。

この大会のチケットは各カテゴリー別販売だったので、アイスダンスが終わると一旦外に出て、再び入場する必要がありました。そして、入場の際にはチケットのQRコードを入口の専用機に読み取らせてゲートを通るのですが、うまく読み取れず入場に時間がかかる人が多くいました。

さらに、この間に食料調達に走る人も多く、短い入れ替え時間の間に席に着けない人が半分以上いました。

それで、6分間練習時点では空席が多く、選手たちも「さっきまでいた観客はどこへ?」と苦笑いしているようでした。第2滑走の川原星選手の頃にはほぼ埋まりましたが。

アクシデントといえば、もう1つ。それは第3グループに登場したアブザル・ラキムガリエフ選手の時の時に起こりました。

【緊張した表情のアブザル選手】

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アブザル選手が出てくると、場内割れんばかりの拍手と歓声で、アブザル選手自ら観客に向けて「シッ!」と静かにするようジェスチャーで促すほどでした。

ショートの時はやや着氷が乱れ気味でしたが、フリーではジャンプも次々に綺麗に決めて絶好調のようでした。

ところが、途中曲調が変わるところで(この動画だと3:00頃)、演技が終わったと勘違いした観客がぬいぐるみをリンクへ投げ込んでしまいました。最初は気づかないままうまくぬいぐるみをかわしましたが、途中踏みそうになる場面もあり、集中が少し乱れてしまったようでした。

それでも大きなミスなく演技を終えたアブザル選手。参考記録ながら合計204.23という自己ベストを大幅に上回るスコアも出て、観客も大喜びでした。

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さて第2グループに遡りますが、この試合でカザフ選手の次に盛り上がったのはおそらくこの演技、韓国のキム・ジンソ選手の時でした。

大観衆に気後れすることなく、むしろ観客の方をしっかり見ながら楽しそうに滑る様子に観客はすっかり心を奪われたようでした。

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そのほかにも、この試合では、実力はあるのになかなか試合で実力が発揮できない選手の良演技をたくさん見ることができました。

日野龍樹選手もその一人。

ジャンプの転倒はあったものの丁寧な演技が印象に残りました。スコアが表示されると本人もビックリ!自己ベストを20点近く上回る得点でした。

【横顔も端正な日野選手】

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www.youtube.com続いてチェコミハル・ブレジナ選手。近年なかなか決まらなかった4Sを決めました。後半ちょっと崩れてしまいましたが、生で見るとスケーティングの質の良くて、やっぱり上手い!

www.youtube.comそして、最終グループに登場したイタリアのイヴァン・リギーニ選手。リギーニ選手はやっぱり観客を乗せるのが上手い。そして観客も選手を乗せるのが上手い。

キスクラ席でカザフの伝統的な模様の入った帽子をかぶってはしゃぐ姿がモニターに映し出されると観客も大はしゃぎ。

www.youtube.comスウェーデンのアレクサンデル・マヨロフ選手も同様に観客の声援を自分の力にすることができるタイプ。ジャンプ好調、ステップも勢いがあって、何より楽しそう。暫定1位。

【演技開始前にコーチの話を聞くマヨロフ選手】

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www.youtube.comショートは好調だったロシアのアルトゥール・ドミトリエフ選手、アンドレイ・ラズキン選手、アントン・シュレポフ選手、3人揃ってフリーでは緊張のせいかミス連発で力を発揮できず…。

そして、ショート2位の田中刑事選手登場。後ろの席から「タナカサン、ガンバッテ!」という声も聞こえました。練習でも4Sを余裕で決めていて、ジャンプの調子は絶好調という印象。本番は転倒もありましたが、それにとらわれることなくいい流れでまとめ暫定1位!

www.youtube.comそして、ついに最終滑走デニス・テン登場!(つづく)