カザフの英雄誕生までの道のり~デニス・テンに歴史あり④
アジア大会前ですが、空気を読まず、久しぶりに「デニス・テンに歴史あり」のつづきです。(本当はユニバーシアード前に終わらせるつもりだったのですが…。)
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2011年アジア大会では優勝したものの、世界選手権では過去最低順位の14位。スランプ状態から脱出できないまま2010-2011年シーズンは終了しました。
しかし、翌シーズンGPシリーズは2戦とも5位と好発進。
この時期のテンくんの演技は、今の表現スタイルの原点が見えてとても興味深いです。
【2011年スケートアメリカ EX 「ニュー・シネマ・パラダイス」】
www.youtube.com当時のテンくんの雰囲気や能力を目一杯生かしたこのプログラムはステファン・ランビエール氏の振付。身体全体をつかって一生懸命演技している姿が感動的。こういう時期があって今の洗練された演技があるのか、と思うと感慨深い。
このシーズンは再びジュニア・シニア掛け持ち。多忙な試合日程にもかかわらず、四大陸選手権では6位、世界ジュニア選手権では4位、世界選手権では過去最高の7位。
新しい環境にも慣れ、スランプ時期から脱出への光が見えてきました。
【2012年世界選手権 FP「アディオス・ノニーノ(振付ローリー・ニコル)】
(スコアを見て驚くキャロルコーチ&クールなテンくん。)