デニスショー2019鑑賞記①
昨年6月、デニス・テン&フレンズショーを鑑賞した翌日の夕方、アスタナ空港でテンくんに遭遇。その時に、来年もショーを計画していることをうかがわせるような発言があったので、「来年もショーあるなら行くよ」と心に決めたあの日から1年少々。
今年もデニスショーを見に行きました。
会場はアルマトイ・アリーナ。2017年冬季ユニバーシアードのフィギュアスケート競技の会場になった所です。
会場に入ってすぐのところに今回も大きなパネルがありました。
直前までショー関係者がチケットの宣伝をしていたので、あまりチケット売れていないのかと思っていましたが、ガイドさんによるとチケットは完売とのこと。
席に着き会場を見渡すと、チケット発売当初は販売されていなかったエリアにも観客がびっしりと座っていました。ちなみに、このショーの収益はカザフスタンのスケート振興やテンくんが企画していたプロジェクトの実現等のために使用されるそうです。
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さて、開演。
スクリーンに映し出されたのは昨年のショーで披露された"She won't be mine"の冒頭で流れたビデオフィルム。
つづいてテンくんの歌声が…。 "She won't be mine"、今回のオープニング曲です。
暗闇の中、一筋のライトを辿ってスケーターたちがよろめきながら進んでいく…そんな感じ始まったオープニングでショーの幕が上がりました。
そして、トップバッター無良崇人さん登場。
事前にセットリストなどが公表されていなかったので、いきなりの無良さん登場にすっかり動揺。
衣装から「オペラ座の怪人」かな?と思っていたら、何と「アーティスト」!
テンくんがこのプログラムで2位になった2013年の世界選手権、無良さんも出場されてましたね…。
テンくんの代表作「アーティスト」をこのショーのトップバッターで滑るのはかなりプレッシャーがあったでしょう。
ところどころテンくんを彷彿とさせる動きを取り入れながらも、無良さんらしく雄大な「アーティスト」でした。
つづいて、セルゲイ・ヴォロノフ選手。
テンくんが振付した昨シーズンのFP"Way Down We Go"を披露。
さいたま世界選手権でこのプログラムを見たいと思いながら叶わなかったのですが、アルマトイで見られるなんて。
順風満帆とは言いがたいスケーター人生を歩んできたヴォロノフ選手だからこそ出せる滋味というか風格というか、強い意志のようなものを感じる力強い演技でした。
そして、続いて登場したチェ・ダビン選手は テンくんの2017-2018シーズンのSP"Tu Sei"を披露。
ダビン選手の透明感やまっすぐな雰囲気、そしてテンくんの演技をかなり研究したんだろうなという体の動かし方や音の取り方…。
テンくんを見ているような錯覚に何度か陥り涙が止まらなくなりました。
スピンの時にシャツの裾がめくれてお腹が見えるところまで再現してましたね(日光PIWを思い出しました)。
無良さんのアーティスト~ヴォロノフ選手のテンくん振付プロ~ダビン選手のTu Sei、この流れは正直ちょっとキツかったです。
手に持っていた無良さんのバナータオルは涙拭きに…。
(つづく)