デニスショー2019鑑賞記④&デニスショー放送情報
デニスショーのつづき、後半は写真中心で振り返ります。
テンくん作曲の音楽にのせて出演者全員によるプログラム。
中央でリフトされているのはロシアのDmitry Kashaevくん。オープニング、フィナーレでもセンターで堂々と存在感のある演技を披露しました。
ここからはオーケストラの生演奏での演技。まずはセルゲイ・ヴォロノフ選手。
無良崇人さん。
チェ・ダビン選手。
リュブチェンコ&ウォーレン組。何と葉巻を口にくわえた状態でのアクロバット演技。
エレーナ・ラジオノワ選手。
マリー=ピエール・ルレさん。
シェフチェンコ&エレメンコ組。スーツケースを使うプログラムはデニスショーの定番なのでしょうか…(2015年アボットさん、2018年テンくん)。
ジェレミー・アボットさん。
浅田真央さん。
最後はウィーバー&ポジェ組による「SOS d'un terrien en detresse」。
音楽とともにテンくんの影が…。まるでスポットライトに照らされたテンくんがその場にいて演技しているかのよう。
その影と入れ替わりに2人が登場。昨シーズンのFPですが、使用しているのはディマシュが歌うテンくんのプログラムの方の音源。
そして、フィナーレは恒例のカザフ民族衣装を身に着けての演技。
前回、前々回と同じ振付なので、マリー=ピエール・ルレさん、リュブチェンコさん、アボットさん、ラジオノワ選手はもう覚えてしまったでしょう。
ただ、これまでと異なるのはテンくんが登場しないこと…。
いつもテンくんのパートナーだったラジオノワ選手はテンくんの不在を特に強く感じたかもしれませんね。
もう一つこれまでと異なるのは、地元の子どもスケーターたちが群舞に参加したこと。2年前のユニバーシアードのエキシビションの時にも子どもたちが出演していましたが、当時に比べると全体的に上達しているように感じました。
また、テンくんのファンミーティングやスケート教室に参加していた子の姿も見えました。テンくんの指導を受けた子どもたちが活躍するようになる日も遠くないのかも。
ショーの後、記念撮影のためにリンクに出てくるであろう選手を待っていると、早速ヴォロノフ選手が出てこられました。近くに来られたので、素晴らしい演技へのお礼と日本から来たということを伝えたところ、「アリガトウ」と日本語で返され手を差し出し握手していただきました。
今回のデニスショー、テンくん不在でしたがこれまでと同様にテンくんが企画したかのようなショーでした。
そんな素敵なショーのオーガナイザーはナタリア・ベステミアノワさん、イゴール・ボブリンさん。
今回のショーもやっぱりデニス・テン&フレンズショーでした。
出演者、スタッフ、テンくんのご家族・ご友人、その他ショーに関わった全てのみなさま、素晴らしいショーをありがとうございます。
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Denis Ten OFFICIALさんよりショーの放送のお知らせ。
8月31日19時(日本時間22時)からKhabarで放送されるそうです。
それに先立って、18時45分(日本時間21時45分)からテンくんについて紹介されるミニ番組も放送されるようです。
日本からもKhabarのサイトから見ることができると思いますので、ぜひご覧ください。
デニスショー2019鑑賞記③
デニスショー、出演者順に振り返っていたはずなのですが順番間違えていました…。ラジオノワ選手の次は、2019年世界ジュニア選手権銀メダリストのロマン・サヴォシン選手でした。
サヴォシン選手はJGPデビュー戦から密かに応援していたのですが、現地で見るのは初めて。いつの間にか雰囲気がすっかり大人になっていて身のこなしやスケーティングがとても上手くなっていることに驚きました。
そして、今季からシニアという若い選手にもかかわらず、場慣れしていて観客の方をしっかり見ながら演技している様子がとても印象に残りました。来年のショーにも出演してくれるといいなぁ。
そして、デニスショー常連、昨年のショーでも観客を魅了したジェレミー・アボットさん。ファンの方のSNSによると先約(フランスでコーチとしてキャンプに参加)を調整しての出演だったそうです。
プログラムは、テンくんが15~17歳頃にショーやEXで披露したマイケル・ジャクソンメドレー(You Are Not Aloneほか)。2011年カザフスタンで開催されたアジア大会のエキシビションで披露したプログラムなので、その時にご覧になった方も会場にはいらっしゃったかもしれません。
テンくんのは若さと身体能力を存分に生かしたダンサブルなプロという印象でしたが、大柄で落ち着いた雰囲気のアボットさんが演じるとまた違った印象。さすが、めちゃくちゃ上手い。観客の歓声もすごい。
このプロをアボットさんに依頼したのは大正解!!
ついでに「Money On My Mind」を滑るアボットさんも見てみたいなぁ、なんて思いました。
そして、お待ちかね、浅田真央さん。演技前、スクリーンに映る真央さんの笑顔を見ただけで胸が熱くなってしまいました。
メッセージ動画が終わると、聞き覚えのある音楽が…。そして見覚えのある衣装を着た真央さんが登場。
真央さんが披露したのは「雨に唄えば」。当ブログでも何度かご紹介した名プログラムです。衣装は国別対抗戦EXとプリンスアイスワールドでテンくんが着ていたものと同じデザイン。
このプロ、なかなか難易度高いと思うのですが、さすが真央さん。元の振付をところどころ真央さんテイストにアレンジしながら、テンくんの演技を再現してくださいました。再現という表現は適切ではないかもしれませんが、真央さんはまるでデニス・テンになりきって演じたかのようでした。
このプロを何度か見たことのある方なら、写真の真央さんのポーズがどの振付の部分なのかわかるはず。
元リンクメイトであり、テンくんのことをよく知っている真央さんだからこそできる演技だな、と思いました。
第一部最後に登場したのは、ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組。
プログラムは「Per Te」。「Per Te」はテンくんが2012年から2013年にかけてショーやエキシビションで披露したテンくん自ら振付した作品です。振付時はおそらく18歳。
もちろんアイスダンスなので元の振付とは異なりますが、「Per Te」を滑るテンくんを思い出すような、美しく繊細でありながら力強いスケーティングを披露してくださいました。
撮影した写真を見ても目を閉じているものが多いのですが、お2人ともテンくんを想いながら滑っているのかな、と感じました。
そして、昨年のデニスショーのフィナーレでテンくんとともに楽しそうにはしゃいでいたお2人の姿を思い出しました。
(もうちょっと続きます…)
デニスショー2019鑑賞記②
(デニスショーの続きです。)
冒頭から無良さんのアーティスト、ヴォロノフ選手のテンくん振付プロ、ダビン選手のTu Seiと、テンくん色の濃いプログラムが続き、この流れが続くと最後まで心が持たない…なんて思っていたところ、舞台上の司会者が来賓者を紹介しはじめました。
会場後方の来賓席にいらっしゃったのは、フランク・キャロル氏とエレーナ・ブイアノワ氏。お二人は紹介されると立ち上がり、繋いだ手を高く上げ、観客の拍手に笑顔で応えていらっしゃいました。
アメリカの大御所コーチキャロル氏とロシアの名門CSKAで長年コーチを務めるブイアノワ氏が並んでショーを鑑賞、しかも手を繋いでる姿なんて、なかなか見られない貴重な光景です。
デニス・テン&フレンズショーは、イベント業者ではなく、テンくん自らスケーターに出演交渉をしていました。
そのおかげで、一般的なアイスショーとは異なり、所属国・所属先や事務所といったしがらみに囚われることなく、デニスショーでしかありえない組み合わせのメンバーが出演してきました。
キャロル氏とブイアノワ氏についても、テンくんが繋いだ縁がなければこうやって手を取り合うことなんてなかっただろうなと思うと感慨深いものがあります。
(タチアナ・タラソワ氏は来られなかったようです。お身体の具合はいかがでしょうか?心配です。)
さて、来賓者の紹介で場内の緊張した雰囲気が和らいだところで、続いて登場したのはソフィア・シェフチェンコ&イゴール・エレメンコ組。
2019年世界ジュニア選手権で銅メダルに輝いた若いカップルですが、テンくんがソチオリンピックシーズンのFP「お嬢さんとならず者」を堂々と演じました。
テンくんは、お嬢さんを想う「ならず者」を演じていましたが、こちらの2人はそれぞれ「お嬢さん」と「ならず者」を演じているようでした。
音楽はテンくんのプログラム前半の勇ましい曲調の部分のみを使用。2人のリズムに乗った勢いある演技に大きな拍手が起こっていました。
この音楽は旧ソ連圏では有名らしいですし、テンくんのソチオリンピックの時の映像とともにカザフスタンでは何度も流れたでしょうから、懐かしく思われる観客の方もいらっしゃったでしょう。
そして、デニスショー常連アクロバットのオレクサンドル・リュブチェンコさん。今回のパートナー、フィリップ・ウォーレンさんは今年3月の国際大会に出場されてますので現役選手でしょうか。(ちなみにテンくんの誕生日の翌日生まれの26歳です。)
2人の息の合ったアクロバット演技に観客も盛り上がり、バックフリップやリフトなどの技を決めるたびに大きな拍手が沸き上がっていました。
舞台の上ではロマンティックチュチュを着たバレエダンサーたち(地元のバレエスクールの生徒さんたちだと思われます)がずっと踊っていて、2人も舞台に上がる場面もありました。
今回のデニスショーも、アイスショーを初めて見る方やお子さまでも退屈しないように、工夫された構成になっていました。
そして、同じくデニスショー常連、エレーナ・ラジオノワ選手。「Mi Mancherai」をしっとりと演じました。
冒頭、テンくんのプログラムだと目をつぶって回想に耽りながらゆっくりステップを踏む振付でしたが、ラジオノワ選手はじっと遠くを見つめるような硬い表情で左右にゆっくり揺れる振付になっていたところが印象的でした。
昨シーズンは怪我でほぼ試合に出ていなかったラジオノワ選手、まだ調子は良くないのかなという感じでしたが、丁寧で心のこもった演技に胸が熱くなりました。
ラジオノワ選手はデニスショー出演以外に、アルマトイでのユニバーシアードで優勝していることもあり知名度が高いのか、男性ファンからの熱い「レーナ!」コールが今年も聞こえました。
そして、またまたデニスショー常連、マリー=ピエール・ルレさん。
昨年のショーでは残念なことに、ちょうど自分の席からはテレビカメラに遮られて空中での演技が殆ど見られなかったのですが、今回はとてもよく見えるポジション。
というわけで、実質今回初めてルレさんの演技を拝見したのですが、まず気迫に圧倒されました。命綱をつけてないそうなので、こちらも緊張してしまいますが、とてもプロフェッショナルで一分の隙もない。見事としか言いようのない圧巻の演技でした。
カザフスタンの観客はルレさんの演技が大好きなようで、拍手歓声がなかなか止みませんでした。
この盛り上がりの後の出演者はちょっとやりづらいのでは?と思いましたが、心配無用。この後もさらに素晴らしい演技が続きます。
(つづく)
デニスショー2019鑑賞記①
昨年6月、デニス・テン&フレンズショーを鑑賞した翌日の夕方、アスタナ空港でテンくんに遭遇。その時に、来年もショーを計画していることをうかがわせるような発言があったので、「来年もショーあるなら行くよ」と心に決めたあの日から1年少々。
今年もデニスショーを見に行きました。
会場はアルマトイ・アリーナ。2017年冬季ユニバーシアードのフィギュアスケート競技の会場になった所です。
会場に入ってすぐのところに今回も大きなパネルがありました。
直前までショー関係者がチケットの宣伝をしていたので、あまりチケット売れていないのかと思っていましたが、ガイドさんによるとチケットは完売とのこと。
席に着き会場を見渡すと、チケット発売当初は販売されていなかったエリアにも観客がびっしりと座っていました。ちなみに、このショーの収益はカザフスタンのスケート振興やテンくんが企画していたプロジェクトの実現等のために使用されるそうです。
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さて、開演。
スクリーンに映し出されたのは昨年のショーで披露された"She won't be mine"の冒頭で流れたビデオフィルム。
つづいてテンくんの歌声が…。 "She won't be mine"、今回のオープニング曲です。
暗闇の中、一筋のライトを辿ってスケーターたちがよろめきながら進んでいく…そんな感じ始まったオープニングでショーの幕が上がりました。
そして、トップバッター無良崇人さん登場。
事前にセットリストなどが公表されていなかったので、いきなりの無良さん登場にすっかり動揺。
衣装から「オペラ座の怪人」かな?と思っていたら、何と「アーティスト」!
テンくんがこのプログラムで2位になった2013年の世界選手権、無良さんも出場されてましたね…。
テンくんの代表作「アーティスト」をこのショーのトップバッターで滑るのはかなりプレッシャーがあったでしょう。
ところどころテンくんを彷彿とさせる動きを取り入れながらも、無良さんらしく雄大な「アーティスト」でした。
つづいて、セルゲイ・ヴォロノフ選手。
テンくんが振付した昨シーズンのFP"Way Down We Go"を披露。
さいたま世界選手権でこのプログラムを見たいと思いながら叶わなかったのですが、アルマトイで見られるなんて。
順風満帆とは言いがたいスケーター人生を歩んできたヴォロノフ選手だからこそ出せる滋味というか風格というか、強い意志のようなものを感じる力強い演技でした。
そして、続いて登場したチェ・ダビン選手は テンくんの2017-2018シーズンのSP"Tu Sei"を披露。
ダビン選手の透明感やまっすぐな雰囲気、そしてテンくんの演技をかなり研究したんだろうなという体の動かし方や音の取り方…。
テンくんを見ているような錯覚に何度か陥り涙が止まらなくなりました。
スピンの時にシャツの裾がめくれてお腹が見えるところまで再現してましたね(日光PIWを思い出しました)。
無良さんのアーティスト~ヴォロノフ選手のテンくん振付プロ~ダビン選手のTu Sei、この流れは正直ちょっとキツかったです。
手に持っていた無良さんのバナータオルは涙拭きに…。
(つづく)
"Denis' Friends"
既に皆さまご存知でしょうが…
7月20日、アルマトイで"Denis' Friends" ショーが開催されます。
出演者は次の通りです。
ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ
チェ・ダビン
アレクサンダー・リュウブチェンコ &フィリップ・ウォーレン
マリー=ピエール・ルレイ
ロマン・サヴォシン
(アレクサンドラ・ステパノワ&イワン・ブキン組はステパノワ選手の怪我のため残念ながら不参加。)
また、コーチなど来賓者も。
フランク・キャロル
ナタリア・ベステミアノワ
イゴール・ボブリン
エレーナ・ブイアノワ
(以上、発表順。敬称略。7月18日時点)
真央さんは2014年のショーにも出演されていますし、無良さんは2011年アスタナで開催されたアジア大会に出場されていますので、お二人ともカザフスタン訪問は2度目ですね。
それから、髙橋大輔選手はスケジュール都合で出演はかないませんでしたが、近いうちにアルマトイを訪問されるそうです。
ところで、出演者や来賓者が次々発表される中、「テンくんと何かつながりあったっけ?」と疑問の声をSNSでよく見かけたナタリア・ベステミアノワさんとイゴール・ボブリンさん。
実は、2014年国際婦人デーの日に行われたイベントでご一緒しています。テンくんは当日発表のシークレットゲストとしてトークのみの出演でしたが、ベステミアノワ&ボブリンご夫妻は演技を披露されていました。
女性に囲まれて嬉しそうなテンくん…懐かしいなぁ。
さて、私事で恐縮ですが…
昨年のデニスショーを最後に、もう海外にスケートを見に行くこともないだろう…と思っていたのですが、"Denis' Friends" の出演者が発表されるのを見ているうちに、急に気が変わりました。
決定打となったのはフランク・キャロルコーチですね。キャロルコーチが行くなら私も行かなければ、と謎のパワーがわいてきました。
ってことで、"Denis' Friends" ショー、行ってきます。
1年前は…"Denis Ten and Friends 2018"
今日は6月9日、"Denis Ten and Friends 2018"からちょうど1年が経ちました。
1年前の今頃はショーの最中。
テンくんのお母さまが日本からのツアー客のために用意して下さったという最前列の席での鑑賞、最高の思い出です。
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会場のアリーナに入ってすぐ、スタッフジャージを着たAlmasさん(テンくんの友人)とすれ違い、「ここ、本当にカザフスタンなんだ…」と妙な感慨にふけったこと…
オープニングのグレイテストショーマンはスケーターの皆さんそれぞれ素敵だなーと思いながら見ていたら、あっという間に終わってしまったこと…
音響トラブルにもかかわらず、最後まで落ち着いた演技をしたラジオノワ選手のプロフェッショナルさに感動したこと…
1回きりの公演のために遠い国からカザフスタンに集まった一流スケーターたちの、全力で丁寧な演技を心に焼き付けようとしっかり見たこと…
オリンピックのフリーで披露するはずだった"SOS"を母国の観客の前で披露するテンくんの姿に、写真を撮るのも忘れて見入ってしまったこと…
恒例の民族衣装を身に着けたフィナーレの和やかな雰囲気、無事にショーを終えホッとするテンくんと労いあうスケーターたちの楽しそうな雰囲気…
織田信成さんとハン・ヤン選手が意気投合して謎の踊りを繰り広げていたこと…
終演後、もみくちゃになりながらもテンくんに会えたこと…
スタッフTシャツとともにお土産としていただいたパンフレットの織田信成さんのページのインパクトの強さに笑ったこと…
ショーの後に「YAKITORIYA」という謎のネーミングの店で食事をしながらショーの感想などを語り合ったこと…
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全てがまるで昨日のことのように思い出されます。
本日のおすすめプログラム
6月に入り、そろそろ梅雨も始まりそう。
天気もスッキリしませんが、心もずっとモヤモヤ、というか最近ますます何もやる気が起きません。
ってことで、気分を上げるために、本日は当ブログ筆者の一押しプログラムをご紹介します。(強引に押し付け😅)
といっても、これまでも何度もご紹介してますが、いいものは何度でも紹介しちゃいます。
2013年国別対抗戦のエキシビションで披露した「雨に唄えば」。
その少し前の世界選手権のエキシビションでも披露していますが、国別対抗戦の時の方が照明やカメラワークがいいので、より気に入っています。
大道具も小道具もありませんが、音楽とテンくんの身体の動きだけでストーリーが見えてくるようで、まるでミュージカル作品のよう。
テンくんの軽やかなステップや身のこなしを見ていると、自分もスケートやってみようかな、意外と簡単かも、と一瞬錯覚してしまいそうになります。テンくんのスケートはスケート靴の重さを感じさせないんですよね。不思議。
気分が晴れない時にはテンくんの爽やかな演技動画がおすすめです。
BurritoGo
“BurritoGo”
インスタグラムを利用しない方はあまりご存じないかもしれませんが、デニス・テンくんが昨年の今頃毎日のように出入りし、プロデュースにもかかわっていたアルマトイのファストフード店です。
そのBurritoGoが昨日閉店しました。
BurritoGoは、新鮮な食材を使い栄養価に優れたブリトーの提供とともに、雇用の創出もコンセプトとして掲げていました。
オープン前に従業員を募集していた時には一瞬応募しようかと思いました(一瞬ね)。
黄色系で統一されたシンプルな内装、従業員が効率よく作業できるよう整然と配置された作業カウンター、顧客によるSNSでの宣伝を狙ったと思われる写真を撮るスペースなど、新しい試みが随所に見られる興味深い店でした。
完成したブリトーをアルミホイルで包んだ後、油性ペンで名前を書いて手渡していましたが、あれはきっとスターバックス好きのテンくんのアイディアでしょうね。
BurritoGoのインスタグラムアカウントには、たくさんの写真やストーリーが投稿されていたのですが、先ほど見たところ最後の投稿だった“CLOSE”のお知らせ以外全て削除されてしまいました。トップページに保存されていたストーリーの中にはテンくんが映っている動画もありましたが、それも削除されてしまいました…。
BurritoGoのプロジェクトがいつから始まっていたのか、正確にはわかりません。
が、2017年夏ごろ、テンくんがインスタグラムで飲食店関係のアカウントを次々にフォローし始めたことはちょっと気になっていました。といっても、当時は「テンくんお腹空いてるんだろうか?」なんて思ってましたが。
そして平昌オリンピック後、しばらくテンくんがSNSを更新しなかった時期のこと。
あまりに情報がないので、テンくんの情報をインスタグラムの機能をフルに使ってストーカーのように探していたある日、BurritoGo1号店(こちらはファストフード店ではなくメキシコ料理のカフェ)で地元の友達らしき人たちと飲食しながらのミーティングをしているテンくんの姿を発見。ミーティングに同席した方のアカウントからの発信だったようですが、そのストーリーはすぐに削除されました。
あのミーティングは一体何だったんだろう、とずっと引っかかっていました。
ちなみにそのストーリーを発信していたのはErgaliくん。その日以来、テンくんとErgaliくんは互いのインスタ投稿にマメに「いいね」をしたりコメントしたり。
ますます気になるあの日のミーティング…。
なんて思っていたらBurritoGo(2号店)オープンのお知らせを発見。
そして、テンくんはそこに毎日のように通い、店内で撮影したストーリーをたくさん投稿し始めたのでした。
あー、あのミーティングはこの店の計画を立ててたのか!と、ようやくスッキリ。
写真は Ergaliくんのインスタより拝借。左から3人目が Ergaliくん。
https://www.instagram.com/p/Bkj2pDBn303/
テンくんは多忙な中、連日この店に通って店内の様子を撮影したり、スタッフとプロモーションについて話し合ったり、友人(著名人)を連れてきたり、時には店内で勉強したり…。
スケートはいつ練習してるんだろうか?と心配になったりもしましたが、BurritoGoにいるテンくんはいつも楽しそうでした。
そんなテンくんにとって思い入れのあるBurritoGoが閉店。
最近BurritoGoに行った方たちが、店内はお客さんが少なく、システムなども変わってしまっていて、存続危ないかも、という情報を発していたので覚悟はしていましたが、やはりショックです。
そういえば、今年3月頃にメインシェフが変わり、当初のスタッフがBurritoGoから離れてしまっているような雰囲気は感じていました。
どんな事情があったのかはわかりませんが、BurritoGoがあったおかげでたくさんのテンくんの笑顔を見ることができました。テンくんにとって、とても居心地のいい空間だったのでしょう。
BurritoGoの設立・運営に関わった皆さま、本当にありがとうございました。
テンくんとピアノ曲
先日、ショッピング中、店内にショパンの「別れの曲(練習曲作品10-3)」が流れているのを聴き、以前アレクセイ・クラスノジョン選手がこの曲を使っていたことを思い出し、その頃ぼんやりと考えていたことをふと思い出しました。
…テンくんがいつか今季で引退と決めたとき、プログラムにはどんな曲を選ぶだろうか?テンくんのことだから「別れの曲」なんて選曲はしないだろう。でも、あえて「別れの曲」のようなわかりやすい曲だったら?…毎試合涙が止まらなくてまともに演技見られないだろうな(でも見てみたい)…
なんて。
(ちなみに、「別れの曲」として知られる「練習曲作品10-3」は、西欧においては「Tristesse」(悲しみ)の愛称で知られるが、英語圏では「Farewell」「L'Adieu」(別れ、別離)と呼ばれることもあるそうです。Wikipediaより)
そういえば、意外なことにテンくんはピアノ曲のプログラムがとても少ないような。
2015年デニス・テン&フレンズでのアルマトイ市長によるピアノ演奏のプログラム、Ice Legends2014でのコラボ作品、それからピアノ協奏曲など、ピアノを使用した音楽の作品が全くないわけではないのですが…。
2015-2016年のSP用としてステファン・ランビエール氏が振付けた作品がショパンのピアノ曲という情報もありましたが、お蔵入り。そのシーズンのSPはローリー・ニコル氏振付の「ミサ・タンゴ」でした。
ランビエール氏の振付作品も見てみたかった。
テンくんの繊細なのに力強い動きや透明感ある雰囲気とピアノの音ってとても相性がいいと思いません?
ってことで、久しぶりにテンくんのシニアワールドデビュー時の動画が見たくなりました。
【2009年 世界選手権FP ラフマニノフ作曲「ピアノ協奏曲第2番」】
15歳のテンくんは果てしなく可愛い。
力を出し切った演技に観客総立ち。人前で涙を見せないテンくんですが、この時はちょっと泣きそう…でも泣かない。
何度見ても感動的な名演技ですね。
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話は変わりますが…
GW中にカザフスタンへ渡航されたテンくんファンの方から、ミニデニスのグッズを送っていただきました。現地へ足を運べないファンの分も財団へ寄付をして下さり、グッズを持ち帰り、そして送ってくださったことに感謝。ありがとうございます。
デニス・テンと国別対抗戦
2019年国別対抗戦が終わりました。
「デニス・テンと国別対抗戦」というタイトルを見て、「カザフスタンは国別対抗戦に参加したことないのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、テンくんは2013年、2015年にエキシビションのゲストとして出演していました。
そのうち2015年は現地で見る機会に恵まれました。
演目は、「Mi Mancherai」 と「Money On My Mind」。
後ろの方の席だったのですが、テンくんの出番の前ふと下を見ると歩きながら「Mi Mancherai」の振付の確認をしているテンくんの姿が見えました。
軽く上半身を動かしているだけだったのですが、その動きはまるで本番前に舞台袖で出番待ちをしているダンサー。照明の当たらない暗い場所なのに、その隙のない雰囲気にちょっと圧倒されてしまいました。
そして遠くから見ても動きがきれい。宮本賢二さんが「ただ手をパッと出すだけでも、なんかすごくかっこいいんですよ。」とVOGUEのインタビュー記事でおっしゃっていた、まさにそれ。
(ちなみに記事はこちら↓)
VOGUEエディターの「あの人に会いたい!」宮本賢二 編。(7)|ライフスタイル(カルチャー・旅行・インテリア)|VOGUE JAPAN
と、演技を見る前に「来て良かった。貴重なものを見た。」と満足してしまったのですが、演技ももちろん素晴らしかったです。では今回は「Mi Mancherai」の動画をご紹介。
【2015国別対抗戦 EX Mi Mancherai」
アクセルの失敗はご愛敬😅(テンくんは日本の氷と若干相性がよろしくない傾向が…。)
全身を大きく使いながらのステップはいかにもデニス・テン。
でもこのプログラムでは音楽に合わせたスピンが特に印象的。
テンくんのスピンはポジションの美しさや音楽に合わせた回転スピードなどが特長ですが、個人的には回転スピードを落として止まるところまでの一連の動きの美しさがデニス・テンらしいと思います。このプログラムでは、それがとても効果的に使われています。
最後のポケットからハンカチを取り出して落として去っていくまでの流れ、演技派デニス・テンにも注目。
現地で見た大型スクリーンに映るテンくんの笑顔、大歓声に応えて手を振って去っていく姿、今でも鮮明に覚えています。