デニス・テン応援ブログ

カザフスタンの英雄 Denis Ten 絶賛応援中!!!

ロステレコム杯

ニース杯からの連戦となったロステレ杯が終わりました。結果は9位。

まぁ順位や点数はどうでもいいです。右足首の怪我から2か月、ジャンプの着地がなんとかできるようになったという状態で2試合ショート・フリーとも滑り終えただけで十分です。

ちなみに、エキシビションにも出場予定です。

BS朝日(10月22日 21:00~)で生放送ということなので、おそらくテンくんも放送されると思います。(「途中から」生放送というパターンもありますが…。)

ロステレコム杯2017 SP】

www.youtube.com

ロステレコム杯2017 FP】

www.youtube.com

衣装は2着ともニース杯から変わっています。毎度、テンくんの衣装には外れがない。

ニース杯もロステレ杯も、ジャンプは決まらないものの、それ以外は怪我明けにしては悪くない演技内容だと思います。

何より演技後に笑顔が見えますし、試合に出ること自体を楽しんでいるようにも見えるのがファンにとっては嬉しい限りです。

続・ニース杯

テンくんの今季初戦ニース杯、終わりました。

順位は5位でしたが、怪我の後、練習に復帰して1か月程度としては上々の内容でした。

【ニース杯2017 SP】

www.youtube.com【ニース杯2017 FP】

 www.youtube.comショートはPIW日光公演の時のプログラムでした。

以前、「『ニュー・シネマ・パラダイス』が大好きなので、再演か同じような路線のプログラムがまた見たいです」なんてテンくん宛の手紙に書いたくらい「ニュー・シネマ・パラダイス」が大好きな自分にとって、この「Tu Sei」は「待ってました!」状態のプログラム。

フリーはカザフスタンの歌手が歌う曲を使ったプログラム。

テンくんの技術や特徴をよく理解した振付で、ボディコントロールやスケーティングの良さがよくわかるプログラムだと思います。ウィルソン振付も相性良さそうですね。

ちょっと心配なのは、ショート・フリーともルッツ・フリップを抜いていたことですが、ロステレ杯を前に足首に負担をかけないようにしたのでしょうか。

今大会は、テンくんにとっては次の2点において記念すべき大会となりました。

①4サルコウ認定

②2012年以来5年ぶりのGPシリーズ前のB級大会への出場

現地まで行きながら胃腸炎で棄権した2014年ネーベルホルン杯、怪我でエントリー取消申請したのに名前が削除されないままエントリーが発表された2015年オータムクラシック、滑走順抽選後に棄権した2016年ネペラ杯…とGPシリーズ前のB級大会には毎年出られずじまいでした。

今年もロンバルディア杯を欠場し、初戦はいつになるかな…と思っていたところにニース杯エントリー。怪我後ですが、ショート・フリーとも滑りきりました。もうそれだけで十分。次のロステレ杯まで時間がありませんが、いい調整ができますように。

ニース杯

デニス・テンくんにとって今季初戦となるニース杯、インスタストーリーに練習中の動画も上がっているので出場する模様です。

ジュニアのNik FOLINI選手のインスタストーリーより拝借。

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リザルトページはこちら↓

22nd INTERNATIONNAL CUP OF NICE 2017

ライストはこちら↓

Nice Baie des Anges association - YouTube

ユニバーシアード観戦記 その7 「エキシビション」

(半年前の回顧録、ようやくここまで来ました。)

最終日はエキシビションカザフスタンの大会でのエキシビションなんてテレビでも見たことがないので興味津々。

出演スケーターは各カテゴリー1~5位の選手たち、それから地元選手枠でアブザル・ラキムガリエフ選手、アイザ・マンベコワ選手、ジュニア女子選手とジュニアペア選手。(今回はカザフスタン選手のみ取り上げます。)

オープニングでは、カザフのちびっこスケーターたちが登場。衣装がかっこいい。

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最初に登場したのは地元ジュニアスケーターのMariya Grechanaya選手。初めて拝見しましたが、エレメンツの質も良く丁寧な演技の選手でした。(写真の左足のアンディオール具合を見てもバレエの基礎がしっかり身についていることがわかります。)

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女子シングル13位と健闘したアイザ・マンベコワ選手。動きが大きくポージングも綺麗なので氷上でとても映えます。スピンがとても上手い。

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それから、ジュニアペアのAnastasiya Kamzayeva選手とAbishu Baytkanov選手。組んだばかりでまだ試合にも出たことがないということでした。2人の技術に差があるなと思ったら、Baytkanov選手は前のパートナーと世界ジュニア選手権にも出場していたのですね。(写真撮りそびれたのが残念。)

そして、アブザル・ラキムガリエフ選手。アブザル選手のエキシプロを生で見ることができるなんて!

昭和歌謡曲風な曲を使ったプログラムは、カザフスタンでは有名な曲だったようです。イントロが鳴った途端、観客から歓声が上がりました。哀愁ある男性ボーカルの音楽と情感溢れるアブザル選手の演技はとても印象に残りました。

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テンくんは最後に登場。エミネムプロでした。

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帰国後に知ったのですが、エキシビションはライスト配信がなかったそうですね。残念です…。

ということで、冒頭の1分くらいですが撮影していた動画をUPしましたのでご覧ください。

www.youtube.comフィナーレでは再び全員集合。テンくんは第2回デニス・テン&フレンズショーの時の民族風衣装を着て登場。

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フィナーレ群舞の最後の方の動画もどうぞ。

※全然揃っていませんが本番です。リハーサルではありません。

www.youtube.com最後に出場者を代表してテンくんからご挨拶。観客・スタッフ・出場したスケーターへの感謝の言葉などを、ロシア語と英語で熱く語っていました。

www.youtube.com以上、ユニバーシアード3日間の出来事を長々と分散して報告してきましたが、今回で一応完結。とはいえ、ユニバーシアードこぼれ話やカザフスタン現地情報はまた投下する予定です。

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と、ここで現在に戻りますが、ニース杯エントリーにテンくんの名前があるようですが、怪我の回復具合は上々ということなんでしょうか??

22nd INTERNATIONNAL CUP OF NICE 2017 - Senior Men

ユニバーシアード観戦記 その6 「男子フリープログラム(2)」

(まだ続くユニバーシアード回顧録。前回↓)

ユニバーシアード観戦記 その5 「男子フリープログラム(1)」 - デニス・テン応援ブログ

さて、男子フリー、最後に登場したテンくん。6分間練習の時から、観客はすでに優勝への期待からショートの時以上に盛り上がっていました。

 【6分間練習ですでに盛り上がっている場内】f:id:dimple_dimple:20170918233818j:plain

ショートの点差があるとはいえ、直前の田中選手の演技内容が良く高得点だったため、プレッシャーはかなり大きかったでしょう。

 【コーチとトレーナーに見守られながらリンクへ出ていくテンくん】

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スタート位置についても収まらない声援にも動じることなく、いつものクールな表情で演技を始めました。

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最初の4T着氷時に手をついてしまい、次の3Sは4Sにするか迷いながら安全策を取ったように見えました。次の3A予定が1Aになった時は、楽観的な地元観客も少々動揺しているのを感じました。

が、ここからのテンくんは強かった。後半は3Aで着氷が危なかった以外は大きなミスはなく、3Lz-1Lo-3Sを綺麗に決めたあたりで「これは大丈夫!」という雰囲気に。その後も3Lzと3Loを余裕で決め、最後まで集中力を欠くことなく演じ切りました。

完璧ではないものの迫力ある演技に観客は大興奮。テンくんも地元観客の前でまずまずの演技ができて感極まった表情。そして、モニターに1位と表示されると観客は大喜び。テンくんはいつものようにクールな笑顔で観客の声援に応えていました。

www.youtube.comちなみに、場内の大きなモニター画面でリプレイ再生中、モロゾフ氏がすごい形相で叫んでいる様子がアップになったときは、場内爆笑。点数が表示されるまでの緊張した雰囲気が一気に和らぎました。このシーンです。↓

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【最終順位】

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さて、表彰式。

軍隊の方々が行進しながら国旗を持って登場。

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スタッフから表彰式の段取りの説明を受けているテンくんの後ろ姿を激写📷

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何かに気づきスタッフに指摘しているテンくん。右隣はこの大会のスタッフとして大活躍していたカザフスケート連盟のユーリ・グスコフ氏。

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緊張した表情の表彰台の3人とプレゼンターのカザフ美女たち。民族衣装が素敵。

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www.youtube.com

表彰式のあと、リンク出入り口付近の観客は3選手にサインを求めたり写真を撮ったり。表彰式の様子を見に来ていた日野選手まで地元観客からサインを求められてました。

控室に向かう通路が見える席だったのですが、リンクから上がってもボランティアスタッフやフラワーガール?たちにサインをしたり、一緒に写真を撮ってあげたり、とサービス精神旺盛なメダリスト3人でした。

エネルギッシュで好奇心旺盛なカザフの観客たちと一緒にテンくんを応援するという貴重な機会にあずかれたことに改めて感謝。

ユニバーシアード観戦記 その5 「男子フリープログラム(1)」

 

(半年遅れの観戦記…とりあえず終わるまで続けます。前回はこちら↓)

ユニバーシアード観戦記 その4 「男子ショートプログラム(2)」 - デニス・テン応援ブログ

 

男子ショートの翌日はアイスダンス・フリーダンスと男子フリープログラム。

男子フリーのライストを見ていた方は、第1グループの6分間練習時に客席が空席だらけになったのに気づかれたかもしれませんが、実はちょっとしたアクシデントがありました。

この大会のチケットは各カテゴリー別販売だったので、アイスダンスが終わると一旦外に出て、再び入場する必要がありました。そして、入場の際にはチケットのQRコードを入口の専用機に読み取らせてゲートを通るのですが、うまく読み取れず入場に時間がかかる人が多くいました。

さらに、この間に食料調達に走る人も多く、短い入れ替え時間の間に席に着けない人が半分以上いました。

それで、6分間練習時点では空席が多く、選手たちも「さっきまでいた観客はどこへ?」と苦笑いしているようでした。第2滑走の川原星選手の頃にはほぼ埋まりましたが。

アクシデントといえば、もう1つ。それは第3グループに登場したアブザル・ラキムガリエフ選手の時の時に起こりました。

【緊張した表情のアブザル選手】

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アブザル選手が出てくると、場内割れんばかりの拍手と歓声で、アブザル選手自ら観客に向けて「シッ!」と静かにするようジェスチャーで促すほどでした。

ショートの時はやや着氷が乱れ気味でしたが、フリーではジャンプも次々に綺麗に決めて絶好調のようでした。

ところが、途中曲調が変わるところで(この動画だと3:00頃)、演技が終わったと勘違いした観客がぬいぐるみをリンクへ投げ込んでしまいました。最初は気づかないままうまくぬいぐるみをかわしましたが、途中踏みそうになる場面もあり、集中が少し乱れてしまったようでした。

それでも大きなミスなく演技を終えたアブザル選手。参考記録ながら合計204.23という自己ベストを大幅に上回るスコアも出て、観客も大喜びでした。

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さて第2グループに遡りますが、この試合でカザフ選手の次に盛り上がったのはおそらくこの演技、韓国のキム・ジンソ選手の時でした。

大観衆に気後れすることなく、むしろ観客の方をしっかり見ながら楽しそうに滑る様子に観客はすっかり心を奪われたようでした。

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そのほかにも、この試合では、実力はあるのになかなか試合で実力が発揮できない選手の良演技をたくさん見ることができました。

日野龍樹選手もその一人。

ジャンプの転倒はあったものの丁寧な演技が印象に残りました。スコアが表示されると本人もビックリ!自己ベストを20点近く上回る得点でした。

【横顔も端正な日野選手】

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www.youtube.com続いてチェコミハル・ブレジナ選手。近年なかなか決まらなかった4Sを決めました。後半ちょっと崩れてしまいましたが、生で見るとスケーティングの質の良くて、やっぱり上手い!

www.youtube.comそして、最終グループに登場したイタリアのイヴァン・リギーニ選手。リギーニ選手はやっぱり観客を乗せるのが上手い。そして観客も選手を乗せるのが上手い。

キスクラ席でカザフの伝統的な模様の入った帽子をかぶってはしゃぐ姿がモニターに映し出されると観客も大はしゃぎ。

www.youtube.comスウェーデンのアレクサンデル・マヨロフ選手も同様に観客の声援を自分の力にすることができるタイプ。ジャンプ好調、ステップも勢いがあって、何より楽しそう。暫定1位。

【演技開始前にコーチの話を聞くマヨロフ選手】

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www.youtube.comショートは好調だったロシアのアルトゥール・ドミトリエフ選手、アンドレイ・ラズキン選手、アントン・シュレポフ選手、3人揃ってフリーでは緊張のせいかミス連発で力を発揮できず…。

そして、ショート2位の田中刑事選手登場。後ろの席から「タナカサン、ガンバッテ!」という声も聞こえました。練習でも4Sを余裕で決めていて、ジャンプの調子は絶好調という印象。本番は転倒もありましたが、それにとらわれることなくいい流れでまとめ暫定1位!

www.youtube.comそして、ついに最終滑走デニス・テン登場!(つづく)

 

テンくんの近況

テンくんが当初出場を予定していたロンバルディア杯が終わりました。

残念ながら、今年もシーズン初戦は必ず出場辞退(棄権)というジンクス通りになってしまいました。今年はプログラムの仕上がりも例年より早めで、いつもより気合が入っている感じだっただけにテンくんも悔しい思いをしてるでしょう。

そんな中、テンくんが久しぶりにインスタグラムを更新して、近況を伝えてくれました。

www.instagram.com(写真は全部で10枚あります。)

以下、テンくんのコメント(英語)をそのまま引用します。

August 10, on the eve of the ice show in Korea, an incident occurred, as a result of which I ruptured my ankle. 2 out of 4 most important ligaments of the joint were critically damaged. I still remember this sound of bursting soft tissues and sensation, or rather its absence, of a paralyzed joint.

Thankfully, things are different now.

But back then, I was hospitalized and am still in Seoul. I am not allowed to fly, because atmospheric pressure can aggravate the condition of the leg. But despite the injury, I was allowed to continue training under the supervision of specialists.

As part of the course of treatment, we developed a training program that takes into account my unplanned injury and helps me maintain optimal physical condition until complete recovery.

This is a very unpleasant experience, especially on the eve of a significant event - the 2018 Olympic Games. It's no secret that the last 2 years have been very difficult, largely due to problems of a physiological nature.

But I do not lose optimism and I feel stronger day after day. Observing the daily progress, I hope to recover by the Rostelecom Cup.

I would like to thank the Medical Center "Severance" for the care shown and the excellent service.

And also the specialized hospital "UNITED", the rehabilitation center "HIM", which literally became a part of my family.

With such a great team of professionals, I'm sure that in the near future I will return to the ice, and even better than before.

Therefore, see you soon! :)

韓国のアイスショーの練習中に怪我(靭帯断裂)をしたこと、気圧の関係による怪我悪化の可能性があるため飛行機に乗ることができずソウルの病院に留まらなければならなかったこと、専門家のもとでトレーニングを続けることができていること、ロステレ杯までには回復したいと思っていること、そして医療関係者・リハビリ施設のスタッフらへの感謝の言葉などが綴られています。

怪我の痛みや今後への不安に加え、1か月以上にわたる慣れない韓国での生活(しかも旅の途中)という想定外すぎる事態にもかかわらず、写真のテンくんからは悲愴な雰囲気はなく、むしろ前向きで頼もしい雰囲気さえ漂っています。

テンくんがインスタを更新した翌日以降、リハビリ施設のスタッフがUPしたテンくんの写真に付けられたコメントなどを見ると、病院でのリハビリは終了して、氷上での練習ができる状態に戻ったのではないかと思われます。(ちなみに、上のテンくんのインスタへも関係者の方がコメントを寄せて下さっています。)

ロステレ杯まであまり時間がありませんが、無理せず焦らず十分に調整をして、また万全の体調で試合に臨めますように。

ユニバーシアード観戦記 その4 「男子ショートプログラム(2)」

かなり間が空いてしまったのですが、久しぶりにユニバ観戦記の続きいきます。

といっても、記憶も曖昧になりつつあるので、雑な報告記になりますが。

前回の記事はこちら↓

ユニバーシアード観戦記 その3 「男子ショートプログラム(1)」 - デニス・テン応援ブログ

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第3グループにはイタリア代表イヴァン・リギーニ選手が登場。欧州選手権の翌週にもかかわらず、欧州選手権の時のスコアを12点上回る良演技で暫定2位。

www.youtube.com改めてこの動画を見て、現地で見たリギーニ選手の観客を引き寄せる力と声援に応える演技を思い出し、再び感動しました。

どの選手も盛大な拍手と歓声で迎える観客ですが、地元カザフスタン選手やロシア選手のときにはひと際大きな拍手が起こっていました。リギーニ選手の登場時に大きな声援が飛び交っていたのは有名な選手だからかな、と思ったのですが、もともとロシア国籍だったからのようです。カザフスタン人は旧ソ連地域-特にロシアに対して同胞意識が強いそうです。

 

さて、第4グループ。本日の主役「カザフの英雄 デニス・テン」の登場。

このグループにはカザフスタンのジュニア選手アルトゥール・パニヒン選手もいるため、6分間練習からフィギュアスケートの試合では聞いたことがないような大声援。

【観客が見守る中無表情で黙々と練習するテンくん】

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テンくんの演技スタート。いつもより慎重に4Tを決めると勢いに乗り3Lz-3Tは軽々と、3Aはやや着氷が危なかったものの大きなミスなく演技を終えました。結果は94.41点で暫定1位。

www.youtube.com続いてアルトゥール・ドミトリエフ選手。テンくんの演技のあとの盛り上がりぶりに動揺することなくノーミスの素晴らしい演技を披露し、暫定2位。

www.youtube.com

第4グループ最後に登場したのは地元のジュニア選手アルトゥール・パニヒン選手。初めての地元での国際大会、しかもシニアのトップレベルの選手と一緒の試合でずいぶん緊張したでしょう。冒頭のジャンプでミスはあったものの、その後は大きなミスなく堂々と楽しそうに演技を終えました。カザフスタン選手、プレッシャーに強い!

フリーには進めませんでしたが、JGPで最下位周辺だった1シーズン前とは見違える上達ぶりで今後が楽しみな選手です。

www.youtube.com第5グループには優勝候補、田中刑事選手が登場。

6分間練習の時からジャンプの調子が良さそうでしたが、本番も絶好調。89.05点という高得点で暫定2位。

【水を飲みながらコーチの話を聞く田中選手】

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www.youtube.com

 男子SP結果(上位8人)

1.デニス・テンカザフスタン

2.田中刑事(日本)

3.アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)

4.アンドレイ・ラズキン(ロシア)

5.イヴァン・リギーニ(イタリア)

6.アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン

7.アントン・シュレポフ(ロシア)

8.ミハル・ブレジナチェコ

日野龍樹選手は9位、アブザル・ラキムガリエフ選手は11位。

川原星選手は23位。日本選手3人ともフリー進出決定。

 

どの国の選手にも、どんなレベルの選手にも熱い声援を送るとても温かい雰囲気の会場でした。日本人選手の時には「ガンバッテー」と日本語での声援も聞こえました。

隣の席だった方(偶然日本語の話せる方でした)が言うには、「カザフスタン人はエモーショナルピープル」だそうで、応援も本気でつい熱くなってしまうとのことでした。 (つづく)

インタビュー記事(WFS No.79)

ワールド・フィギュアスケートNo.79にデニス・テンくんのインタビュー記事が載ってます(p.69参照)。

タイトルは「デイヴィッド・ウィルソンの振付に挑戦」。

内容は、

・今季のプログラムについて

・振付師について

・髙橋大輔さんについて

・コーチについて など。

 

以下、記事の中で気になった内容を少し紹介。

「彼(振付師ブノワ・リショー氏)とはお互いにジュニア・グランプリに出ていたころからの知り合い」

ってことで調べてみたら確かに、2008年のJGP2戦とも同じ試合、さらに2007年と2009年には世界ジュニア選手権でも顔を合わせているようです。

また、浅田真央さんと髙橋大輔さんがカザフのショーをいい思い出だと語ったということに対して、

「大輔と真央なら、いつでも大歓迎。ぜひまた来てほしいな。」

第4回デニス・テン&フレンズショーの開催期待しています!

コーチについては現在モロゾフ氏だけでなくキャロル氏とも練習しているとのこと。

(現在のメイン・コーチは)「ぼく自身じゃないかな。(略)さまざまな人から違う何かを学ぼうと思ったら、ひとりのコーチと何もかも一緒にやる必要はないと思う。」

指導キャロル氏、振付ローリー・ニコル氏という安定コースで平昌オリンピックまで行くだろうという大方の予想を裏切り、昨季は振付・指導ともモロゾフ氏。EXプロではシェイ=リーン・ボーン氏振付の前衛的な作品にもチャレンジ。今季は新鋭リショー氏と王道ウィルソン氏の競技プロ。

しがらみにとらわれず、色んなコーチや振付師から影響を受けて、より洗練されたテンくんが見られると思うと楽しみです。

WFS No.79には日光で撮影された素敵な写真も掲載されていますので、ぜひ読んでみてください。

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ところで、テンくんとリショー氏が昔からの知り合いという部分を読んで、ちょっと気になったのでVKを探ってみたら、リショー氏と思われる青年と少年テンくんの写真を発見!!!

これを探し出した自分すごい!(自画自賛

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Denis Ten OFFICIALのVKより)

https://vk.com/photo-68645668_325177678

 

 

 

インタビュー記事(Golden Skate2017.8.28)

 デニス・テンくんのロングインタビューが「Golden Skate」に掲載されています。

www.goldenskate.com

ざっくり要点だけまとめると、

《トレーニングの状況》

 世界選手権の2週間後から、コンディションと慢性的な怪我の改善のためのトレーニングを開始。ロシア、イタリア、カナダ、アメリカ、と各地でトレーニング。日本・韓国のショーのあとは再びロサンゼルスでトレーニングの予定。

平昌オリンピックへの思い入れ》

 韓国で行われるオリンピックは自分にとって特別なものになるだろう。初めての国際大会でのメダルはスケートではなく釜山で行われた合唱コンクールでの銀メダル。(スケートでは、2008年高陽でのJGPファイナル出場、2015年ソウルでの四大陸選手権で優勝など韓国に縁がある。)オリンピックでは、優れたスケートを見せ、遺産を残すことを願っている。

《今シーズンのプログラム》

 振付はブノワ・リショーとデヴィッド・ウィルソン。フリープログラムの音楽はカザフのアーティストの作品。

《スケート以外の活動》

 カザフ・ブリティッシュ・テクニカル大学でMBA取得を目指して勉強中。経営学の基礎科目は履修済み。専門科目とインターンシップはまだこれから。空き時間には写真、執筆、プロジェクト企画、音楽、アニメーションなどの創造的な趣味を楽しんでいる。カザフのアーティストと企画し自作の歌で参加したアニメ作品をLINEで配信予定。また、映画にも2本にも出演予定。1つはオリンピック・チャンネルのショートフィルムで、もう1つは独自の作品。

《スケーターとしての進退について》

 いつまでスケートを続けるかはわからない。平昌後、私はスポーツ界に残る可能性が高いが、(最終的に引退を決める)「Xデー」が来るということは否定できない。

 

以上、なかなか興味深い内容が盛りだくさんです。

日光PIWの前にキャロルコーチたちと撮影した写真を見かけましたが、やはりロサンゼルスで練習してるんですね。

LINEで配信予定のアニメ動画(!)に驚きましたが、すでにLINEで「d10world」ブランドのスタンプも販売されているようです。

映画(?)2本のうち、オリンピック・チャンネルのは既YouTubeで一部配信されていたものの続編でしょうか?もう1本は昨年くらいから撮影班がついているドキュメンタリーのことでしょうか?昨年のATSの時にも、アジア大会の公式練習の時にも、テンくんだけを撮影する海外メディアがいて気になってました。

それにしても、テンくんも進退についてインタビューされる年齢になったんですね。シニアに上がるのが早かったので21歳の頃からベテラン扱いされてますが、まだ24歳。平昌後もしばらくは現役続行だろうと予想していたので、続行可能性を匂わせる発言にちょっと期待。

怪我が心配ですが、今シーズンもテンくんのスケートが楽しみです。