デニス・テンくんの近況
オフシーズン、写真撮影や音楽制作への意欲あふれるテンくん。また、歌っている動画が公開されました。
度々の動画投稿に「スケートは??」と心配する声もあったのでしょうか、テンくん自らインスタグラムで近況を報告してくれました。(でも、なぜこの写真??)
それによると、現在サマーキャンプに参加中。そして、音楽制作は練習の合間に行っているということです。(スケート辞めて音楽に専念するわけでもないし、練習サボって音楽ばかりしてるわけじゃないから安心して、ってことですかね?)
ちなみに、歌を作るのは歌うことより簡単、歌詞は経験に基づくものではなく現実とは関係ない、とのことです。
また、写真の投稿とともに、インスタストーリーでも音楽制作の様子やトレーニングの様子をしばしばUPしてくれています。こちらの動画は24時間で消えてしまいますので、マメにチェックする必要がありますが。
サマーキャンプの場所はソチのようです。
ミュージシャン デニス・テン♪
写真撮影のほかに、デニス・テンくんの趣味といえば音楽。
お母さんが元バイオリン奏者で、テンくんも子どもの頃は音楽学校でピアノと合唱を学び、カザフスタン代表として少年合唱団の世界大会に出場して銀賞を受賞したというエピソードは割と有名です。
ソチ・オリンピック以降は、「将来はカザフのスケート振興に尽くしたい」とインタビュー等で語っていますが、以前は「引退後は音楽の道に進みたい」とも語っていたほど音楽への思いは強いようです。
そんなテンくんがインスタグラムで世界に向けて歌を披露したのは、昨年の韓国でのアイスショーATS(All That Skate)2日目が終わった夜でした。
そして、2作目も同じく韓国のホテルから。
この動画は歌声とともにテンくんの癒し系笑顔が印象的。
3作目はアンニュイな感じ。
4作目は以前このブログでも紹介していたのですが、現在削除されてしまっています。
そして、きれいな声でしっとりと歌う5作目。
5作目公開後すぐに、またまたカザフスタンのメディア各社がテンくんの新曲発表を取り上げていました。インスタグラムの内容が記事になるなんて、テンくんの動向はやはり注目されてるんですね。
【NEW TIMESより「デニス・テン 自作の歌を歌う」】※記事は、オリンピックメダリストのデニス・テンがインスタグラムで自作の歌を歌ったよ、という簡単な内容です。
さらに、6作目が公開されたのですが、すぐに削除されてしまいました。何か納得がいかなかったところがあったのでしょう。
写真撮影も歌も本格的に上手いテンくん。
そういえば、スケートも上手いんですよ!(知ってました?)
なんて言ってたら、インスタストーリーでまたまた新曲制作中の様子がUPされていました。
フォトグラファー デニス・テン📷
デニス・テンくんの趣味の一つは写真撮影📷
インスタグラムの「tenis_den」とは別に「d10world」というアカウント名で、テンくんが撮影した写真を公開しています。
オフシーズンに入り、久しぶりに更新されたので改めてご紹介します。
https://www.instagram.com/d10world/
この最新の6点を見て気づかれた方もいらっしゃると思いますが、「d10world」の方は写真が3点並んで表示されるインスタグラムの表示方法を利用して、基本的に3点セットで掲載されています。
また、過去に遡ると、お馴染みのスケーターの写真も多々掲載されています。
そして、先日現役引退を表明された村上佳菜子選手の写真も。
「d10world」撮影写真の中でも特にお気に入りの1枚です。
他にも有名スケーター、カザフスタンの有名人などの素敵な写真がたくさん掲載されていますので、ぜひご覧ください。
浅田真央選手引退についてのコメント
長らくフィギュアスケート界で活躍した浅田真央選手が引退を表明されました。
真央選手引退の報を受けて、多くのスケーターがコメントを発表していますが、デニス・テンくんもSNSにコメントを掲載しました。
https://twitter.com/Tenis_Den/status/851528187855163392
https://www.instagram.com/p/BSt9CtqltPk/
真央選手引退関連の報道番組やニュース記事に、テンくんのツイッターでのコメントがよく取り上げられていますが、その中から2つ紹介します。
【朝日新聞DIGITALより】
ソチ五輪男子銅メダルのデニス・テン(カザフスタン)は「競技生活はいつかは終わるけど、外には全く新しい世界が広がっている。真央、これからの人生の旅がすばらしいものになりますように」とエールを送った。
http://www.asahi.com/articles/ASK4C2PS0K4CUTQP008.html?ref=tw_asahi_tokyo
【テレビ朝日系「緊急スペシャル生放送『ありがとう!真央ちゃん!』」より】
デニス・テン選手「スポーツ人生はいつか終わる。でもフィギュアの外には全く新しい世界が広がっている。あなたの人生が素晴らしいものになりますように。」
真央選手とテンくんは、かつてロシアのCSKAで一緒に練習していた元リンクメイトで、THE ICEにテンくんがゲスト出演したり、カザフスタンのアイスショーに真央選手が出演したり、と仲の良いエピソードがたくさんあります。
現役引退は残念ですが、真央選手の今後の人生も素晴らしいものになりますように!
ちなみに、上の写真はカザフスタンのアイスショーの移動中に撮影された写真だと思われます。当時インスタに載せられたこの写真と同じアングルです。
4月はテレビでテンくんを見よう!
デニス・テンくんの2016-2017シーズンが終わりました。
「来シーズンが始まるまでテンくんの演技はお預けか…」なんて思っている方に朗報!今月はテレビにテンくんがよく登場します。
1. フィギュアスケート・レジェンドプログラム「デニス・テン(グランプリシリーズ2016フランス大会)」テレ朝チャンネル2
4月7日(金) 午前10:10-午前10:25
ついに、来ました!レジェンドプログラム「デニス・テン」!!
シーズン初戦なのにほぼノーミスで2位になったフランス大会の時の演技です。
特にフリーノーミスはこの大会のみなので、見逃していた方は要チェック!
2.国別対抗戦2015 テレ朝チャンネル2
4月15日(土) 12:00-15:00 エキシビション
2015年の国別対抗戦のエキシビションにテンくんが出演しています。
プログラムは「Mi Mancherai 」と「Money On My Mind」。
3.2017年世界選手権 J SPORTS
すでに地上波で放送された世界選手権ですが、やはり全種目・全選手放送されるJ SPORTSの放送がおすすめです。演技直後にCMが入ってリプレイがカットされるということもないのでストレスなく見ることができます。
4月6日 (木) 午後4:30~ ペア ショートプログラム
4月7日 (金) 午後7:00~ ペア ショートプログラム
4月10日 (月) 午後6:00~ アイスダンス ショートダンス
4月11日 (火) 午後6:00~ アイスダンス フリーダンス
4月12日 (水) 午後6:00~ 女子シングル ショートプログラム
4月13日 (木) 午後6:00~ 女子シングル フリースケーティング
4月14日 (金) 午後6:00~ 男子シングル ショートプログラム
4月15日 (土)午後6:00~ 男子シングルフリースケーティング
4月16日 (日) 午後0:00 ~ エキシビション
そして、まだ日時は決まっていないのですが、J SPORTSの企画「2017リクエストで決定!ISUフィギュアスケート選手権アーカイブ」で、テンくんが初めて世界選手権のメダルを獲得した2013年世界選手権の放送が決定しました!
しかも、リクエスト数第1位だったようです。2010年以降で日本人選手がメダルを獲得していない唯一の大会なので、第1位という結果は意外でした。
放送日は確定次第HPで発表されるそうです。
あの「アーティスト」をテレビで見るチャンスをお見逃しなく!
2017世界選手権終わりました
世界選手権終わりました。
冬季アジア大会のあと、どの程度調整できているのか不安でしたが、ショートでは大きなミスもなく無事に滑り終えて一安心。しかし、フリーでは登場した瞬間から顔色が悪く、ジャンプもなかなか決まらず。
テンくんのジャンプはきれいに決まるか、豪快に転倒するかのどちらかのパターンが多いのですが、今回は着氷後崩れ落ちるような感じでいつもと何かが違うような。
それでも何とかフリーを終え、最終結果は16位でした。
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カザフスタンのメディアによると、フリーの前日に怪我をしていたそうです。でも、オリンピックの枠取りのために棄権せずに出場した、とのこと。
できれば、2枠取りたかったところでしょうが、1枠だけでも確保できてよかったです。ここで取れなければ、来季早々に開催されるネーベルホルン杯に出場しなければいけなくなりますから…。
さて、今回演技後にテンくんへ投げ込まれた大きなぬいぐるみ(抱き枕?)が話題になっていたようです。特に「ユーリ!!! on ICE」のファンの一部の方が「勇利のぬいぐるみでは?」と誤解をされていたようなので、ちょっと訂正。
このぬいぐるみは海外のデニス・テンくんファンの方のお手製で「勇利」モデルではなく「テンくん」モデルです。衣装は3作目(ユニバーシアード・アジア大会で着用)のもの。
ついでにもう1つ訂正。
フジテレビの放送でテンくんの紹介文に「カザフの英雄」というフレーズがあり、「ユーリを意識してるのでは?」と思われた方も多かったようですが、「カザフの英雄」のキャッチフレーズはオタベックよりテンくんの方が先です。フジテレビの放送では、多分2015年の四大陸か世界選手権の頃からこのフレーズが使われていたと思います。
波乱万丈の今シーズンもとりあえず終わりました。
来季も素敵なテンくんの演技が見られることを期待します。
2017世界選手権スケジュール・エントリー情報
世界選手権が近づきました。
今年はフジテレビさんの宣伝が例年に比べて控えめなせいか、まだ先だという感じがしていましたが、今週ですね。
スケジュールはこちら↓
http://www.helsinki2017.com/event/schedule
※時差は6時間(日本時間マイナス6時間→ヘルシンキ時間)
エントリーはこちらからご確認ください。↓
カザフスタンの競技ダンスの選手たちがインスタグラムにUPしていた写真によると、デニス・テンくんはモスクワからヘルシンキに向かっているようです。
(追伸:ダンスの選手たちはイタリア行きだったようです。なお、モロゾフコーチがヘルシンキに到着しているようなので、テンくんも到着しているでしょう。)
ちなみにカザフスタンからは女子シングルのエリザベート・ツルシンバエワ選手も出場します。(男子も1枠なのでアブザル選手は残念ながら出場しません。)
出場選手みなさん無事に到着していい演技ができますように。
ジョシュ・グローバン 3部作
先週開催されていた世界ジュニア選手権はジュニアとは思えないハイレベルな試合でした。以前から密かに応援していたドミトリー・アリエフ選手が、ショート・フリーともまとめて2位になったのが個人的には嬉しいです。(昨年はフリーで崩れちゃったので。。。)
男子フリーは23番滑走のチャ・ジュンファン選手と最終のアリエフ選手、2人続けてジョシュ・グローバンの曲を使っていました。
ジョシュの曲使ったプログラム多いですね。で、あまりハズレがないように思います。イヴァン・リギーニ選手のSP「You Raise Me Up」も印象的で盛り上がりるプログラムです。
ジョシュ・グローバンといえば、デニス・テンくんもエキシビションでよく使っています。
既に当ブログで「ニュー・シネマ・パラダイス」と「Mi Mancherai」 は紹介しましたが、今回は改めて3部作まとめてご紹介します。
【2011 スケートアメリカ EX】
このプログラムは何度見ても感動的。躍動感あふれすぎて、勢い余って尻もちついちゃいますが、そんな青い感じも今見ると逆に新鮮。振付はステファン・ランビエール氏。
2.Per Te
【2013 国別対抗戦 EX】
(ミュートされていないものはこちら↓)
国別対抗戦のエキシビションにゲスト出演した時のものです。1.のスケートアメリカの時から1年半ほどしか経っていませんが、随分大人になりました。シンプルな振付なので、スケーティングの良さと洗練された身体の使い方をじっくり見ることができます。ちなみに、デニス・テンくん自らの振付です。
3.Mi Mancherai
【2014 All That Skate】
【2014 スケートアメリカ EX】
2.の国別の時から1年~1年半、完全に大人になりました。当時20~21歳ですが、すでに人生の悲哀を色々経験したかのような演技です。振付はこれもステファン・ランビエール氏。
あらためて3部作を続けて見ると、テンくんの急激な成長ぶりに驚きます。
そして、ジョシュ・グローバンの歌声とテンくんのスケートはとても相性がいいように思います。また、ジョシュの曲で滑るテンくんも見てみたいです。
カザフの英雄誕生までの道のり~デニス・テンに歴史あり⑦
ソチオリンピックで銅メダルを獲得し、国民的英雄となったデニス・テンくんは前年に続き、豪華メンバーを集めたアイスショーをアルマトイとアスタナで開催しました。
日本からも浅田真央選手・高橋大輔氏が出演するということで日本でも話題になりました。
【その他出演者(敬称略)】
ステファン・ランビエール、タチアナ・ヴォロソジャル&マキシム・トランコフ、カロリーナ・コストナー、ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ、ジョアニー・ロシェット、エヴァン・ライサチェック、タチアナ・トトミアニナ&マキシム・マニリン、長洲未来、ブライアン・ジュベール、エラッジ・バルデ、Vladimir Besedin - Alexei Polishyuk、アレクセイ・ヤグディン(←シークレットゲスト)
"Denis and Friends" — Ice Show
http://www.absoluteskating.com/index.php?cat=articles&id=2014denistenfriendsその
(↑各出演者の素敵な写真もあります。)
ショーのチケットは完売。収益金はカザフスタンのスケート振興と難病の孤児の手術費用に充てられると発表されました。
ショーの後にはジュベール氏・ヤグディン氏とともにカザフスタンのスケーターのためのマスタークラスを開催。
さらに、これまで稼いだ賞金や出演料などをもとに、カザフスタンの後輩スケーターの奨学金制度を設立。
カザフスタンスケート界の発展に力を尽くすテンくん、当時20歳。
さて、オリンピックメダリストとして臨んだ2014-2015年シーズン。
世界選手権とオリンピックのメダリストなのに、これまでなぜかGPシリーズでのメダルがありませんでしたが、2戦目のGPシリーズ フランス杯で3位になり、ようやくGPシリーズの表彰台に立つことになりました。
そして、2015年四大陸選手権。ショート・フリーとも圧倒的な演技で2位以下に大きく差をつけての優勝。
カザフスタンで初めてのISUチャンピオンシップでの金メダルを獲得しました!
【2015年四大陸選手権 SP「カルーソ」】
【2015年四大陸選手権 FP「十面埋伏」( New Impossibiltiesより)】
【2015年四大陸選手権 表彰式】
オリンピック銅メダル~四大陸選手権金メダルのこの時期以降、「カザフスタンの英雄」の呼び名が定着し、試合の放送などでテンくんを紹介するときに使われるようになりました。
https://www.instagram.com/p/zFtq2Su434/?taken-by=tenis_den
「カザフスタンの英雄」と呼ばれるのは、オリンピックメダリスト、カザフスタンフィギュアスケート界のパイオニアというだけでなく、カザフスタンという国を背負って国際大会に臨む姿勢、そしてカザフスタンのスケート界の発展に尽くす姿といったところも含めてのことだと思います。
「今は自分のためではなく、(略)自分をサポートしてくれる両親やファン、カザフスタンの関係者を喜ばせるために滑っているんです。」と言うテンくんをこれからも応援していきます。
デニス・テン選手|2014-2015シーズン インタビュー|キヤノン・ワールドフィギュアスケートウェブ
(カザフの英雄誕生までの道のり」シリーズはとりあえずここで終了~)
カザフの英雄誕生までの道のり~デニス・テンに歴史あり⑥
2013年世界選手権で銀メダリストとなったデニス・テンくん。
フィギュアスケートがメジャーでないカザフスタンでもテンくんの活躍は注目され、たびたびメディアに登場するようになりました。
(以前に取り上げたTV番組とCMも2013年に撮影されたものです。↓)
デニス・テン フィギュアスケート教室(2013) - デニス・テン応援ブログ
シーズンオフには地元アルマトイで後輩スケーターのためのマスタークラスを開催。
また、アリ・ザカリアン氏の提案によりアイスショーも開催。
この第1回目の ‟Denis Ten and Friends”は、カロリーナ・コストナー、イリーナ・スルツカヤ、ステファン・ランビエール、ブライアン・ジュベール、トマシュ・ベルネル、ネッリ・ジガンシナ&アレクサンダー・ガージ(以上敬称略)等ヨーロッパ・ロシア圏のスケーターをゲストに迎えて行われました。
「ユーリ!!! on ICE」に出てくるタイのピチット選手の夢は、「友人スケーターを招いてタイでアイスショーを開催すること」というくだりで、この ‟Denis Ten and Friends”を思い出した方もいるでしょう。フィギュアスケートが盛んでない国出身スケーターの共通の夢なのかもしれません。
ちなみに、このショーは出演者へのオファーや航空チケットやホテルの手配など全てテンくんとご家族が行っていて、収益金はカザフスタンのスケート振興の資金に充てられているそうです。
https://www.instagram.com/p/ZpPd4su41M/?taken-by=tenis_den
(豪華ゲストの中、一人紛れ込んでいる少年のようなテンくんが、このショーの主催者です。。。)
https://www.instagram.com/p/Z0N-gvu456/?taken-by=tenis_den
【2013‟Denis Ten and Friends”より‟Warriors of Kazakhstan”】
さて、2013-14年オリンピックシーズンに突入。前シーズン世界選手権メダリストとなりオリンピックメダル候補にも名前が上がるようになったにもかかわらず、GPS1戦目のスケートアメリカを怪我と病気で欠場。2戦目の中国杯は出場し4位、続けてB級2試合とも優勝したものの、再び怪我と靴の故障でユニバーシアードを欠場。
怪我が完治しないまま出場した四大陸選手権では4位。
その時のインタビューでは「今シーズンは災難つづきでオリンピックに出られることだけが救い」と言っていました。
そして迎えたソチ・オリンピック。
ショートは9位。
メダル争いからは圏外になったかと思われましたが…フリーで大逆転、銅メダル!!
カザフスタンのフィギュアスケートで初めてのオリンピックメダリストとなりました。
【2014Olympics FP「お嬢さんとならず者」】
また、ソチ・オリンピックでのカザフスタン唯一のメダルでもあったため、カザフスタン国内はテンくんの銅メダル獲得のニュースで盛り上がりました。
【帰国を報じるカザフスタンのニュース動画】
「デニス・テンの歌」まで作られました。
【КОТэ—Это Денис!】