女性の皆さんへのメッセージ ~国際婦人デーに寄せて
3月8日は国際婦人デーだそうです。
日本ではあまりなじみがありませんが、欧米・旧ソ連地域などではメジャーなようです。もともとは婦人参政権を主張したデモをきっかけに提唱されたという、政治性の強い記念日だったようですが、現在旧ソ連地域では単に女性を讃える日となり、男性が女性に花束を贈るのが習慣となっているそうです。
ということで、今年もテンくんから女性へのメッセージが公開されました。
https://www.instagram.com/p/BRWby7Xl72k/
詩的な文章に、なぜこの写真?
Twitterでも懐かしい写真とともにメッセージが公開されました。
(だから、なぜこの写真???)
https://twitter.com/Tenis_Den/status/839217547383877632
インスタストーリーでは、ロシア語で誉めるときに使う形容詞をひたすら呟いて女性を賛美しています。(denisten_officialさんが動画を上げてくださっています。↓)
https://www.instagram.com/p/BRXoBfeDZtq/?taken-by=denisten_official
ちなみに、昨年は花束を抱えた正統派テンくんの写真付きでした。
https://www.instagram.com/p/BCr__LOu46i/
3年前のテンくんは、メデウで開催された婦人デーのイベントにゲストとして参加していました。(その時の動画はこちら↓)
トークのあと、テンくんから観客の女性にプレゼントが贈られると発表されると、プレゼントを持ったテンくんめがけて女性が集まってきてハグしたり写真を撮ったり…。
(他局の動画では、走ってきた女性二人がぶつかってコケるシーンもありました。)
日本ではなかなか見られない光景ですが、なんだか楽しそう。
以来、毎年婦人デーと聞くと、この動画を思い出すのでした。
カザフの英雄誕生までの道のり~デニス・テンに歴史あり⑤
2012年世界選手権で過去最高7位となり、さらなる飛躍が期待された2012-2013年シーズンのプログラムは、ショートもフリーも「アーティスト」。移動中に機内で見た映画「アーティスト」の曲が気に入り、テンくん自ら提案。
当時、ショート・フリーとも同じテーマというのは画期的な試みで、王道を好むフランク・キャロルコーチを説得するのが大変だったとか。
シーズン初めの試合はネーベルホルン杯。コーチの代わりにステファン・ランビエール氏が帯同したことでちょっと話題になりました。
【2012年 ネーベルホルン杯SP】
が、ショート4位で発進するも最終結果は7位。
このシーズンは足首の怪我で思うような試合ができず、特に大阪で開催された四大陸選手権では過去最低順位の12位に終わりました。
ところが、その約1か月後の世界選手権で、ついに来ました、デニス・テン史に残る名演技!
演技開始前からとても落ち着いた雰囲気。1つ1つエレメンツを確実に決めていきショートはノーミス91.56点というPBを大幅に更新するスコアで、パトリック・チャン選手に次いで2位。
【2013年 世界選手権 SP】
フリーではわずかなミスはあったものの、観客を引き込む演技で場内スタオベ!
フリーは174.92点、合計266.48点といずれもPBを大幅に更新し、2位!!
初めて世界選手権の表彰台に立ちました✨
そして、これがカザフスタン史上初のISUチャンピオンシップスでのメダルの獲得となりました。
【2013年 世界選手権 FP】
ちなみに、このプログラムは映画「アーティスト」のストーリーを忠実に再現しているので、ぜひショート・フリー通してご覧ください。
(個人的には、この「アーティスト2部作」がこれまでの競技プロでは一番のお気に入りです。)
【2013年 世界選手権 表彰式】
冬季アジア大会 雑感
冬季アジア大会、終わりました。
テンくんの結果は…ご存じない方はリザルトページからご確認ください。
動画も痛々しいので、あえて貼りません。
ユニバ―シアードの後、取材等で忙しそうだったし、モロゾフ氏も四大陸選手権へ行っていたりで、あまり練習できていないんじゃないかという予想はしていましたし、テンくんは日本の試合と非常に相性が悪いので、表彰台は厳しいかな、とは思っていましたが…予想を大幅に超える残念な結果となってしまいました。
おそらく多くの方がテンくんのことを心配したと思いますが、そんな空気を察したのか、その日のうちにインスタグラムを更新。
https://www.instagram.com/p/BQ-n8zglKnS/?taken-by=tenis_den
応援してくれているファンへのお礼と世界選手権に向けて前向きなメッセージを掲載してくれました。
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さて、今回現地で観戦して、声を大にして言いたいこと、それは、
「デニス・テンは生で見るべし!!」
公式練習で他の選手たちと出てきた瞬間から、とても目立ってました。動作が優雅で綺麗。何だかオーラがすごい✨謎の大物感。そしてとても綺麗なスケーティング。
以前、村上大介選手が「デニスのスケーティングは滑らかでずっと見ていたくなる」という趣旨のことを語っていましたが、その通りでした。
まだ見たことがない方は、ぜひ生のデニス・テンくんを見に現地へ行ってみることをお勧めします。
冬季アジア大会 スケジュール・ライスト・テレビ放送予定
デニス・テンくん出場予定の冬季アジア大会、男子シングルは宇野昌磨選手、無良崇人選手、ボーヤン・ジン選手、ハン・ヤン選手、ミーシャ・ジー選手などもエントリーされています。
エントリーやリザルトはこちらで確認できます。↓
競技結果(リザルト結果) - 2017冬季アジア札幌大会 - 2017SAPPORO ASIAN WINTER GAMES
【スケジュール】
23日15:10~アイスダンスSD
23日16:50~女子SP
24日14:20~ペアSP
24日16:05~アイスダンスFD
24日18:05~男子SP
25日15:00~ペアFP
25日17:00~女子FP
26日12:00~男子FP
26日18:00~閉会式
フィギュアスケート - 2017冬季アジア札幌大会 - 2017SAPPORO ASIAN WINTER GAMES
公式ライストはこちらから。↓
2017 冬季アジア札幌大会 SAPPORO ASIAN WINTER GAMES
冬季アジア大会公式サイトの「配信スケジュール」に記載されている競技名をクリックするとライストにつながります。
NHKBS1でも放送されるようです。
放送スケジュールはこちらから。↓
カザフの英雄誕生までの道のり~デニス・テンに歴史あり④
アジア大会前ですが、空気を読まず、久しぶりに「デニス・テンに歴史あり」のつづきです。(本当はユニバーシアード前に終わらせるつもりだったのですが…。)
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2011年アジア大会では優勝したものの、世界選手権では過去最低順位の14位。スランプ状態から脱出できないまま2010-2011年シーズンは終了しました。
しかし、翌シーズンGPシリーズは2戦とも5位と好発進。
この時期のテンくんの演技は、今の表現スタイルの原点が見えてとても興味深いです。
【2011年スケートアメリカ EX 「ニュー・シネマ・パラダイス」】
www.youtube.com当時のテンくんの雰囲気や能力を目一杯生かしたこのプログラムはステファン・ランビエール氏の振付。身体全体をつかって一生懸命演技している姿が感動的。こういう時期があって今の洗練された演技があるのか、と思うと感慨深い。
このシーズンは再びジュニア・シニア掛け持ち。多忙な試合日程にもかかわらず、四大陸選手権では6位、世界ジュニア選手権では4位、世界選手権では過去最高の7位。
新しい環境にも慣れ、スランプ時期から脱出への光が見えてきました。
【2012年世界選手権 FP「アディオス・ノニーノ(振付ローリー・ニコル)】
(スコアを見て驚くキャロルコーチ&クールなテンくん。)
冬季アジア大会エントリー情報 もしかして、テンくん日本に来る??
ユニバーシアードが終わって1週間経ちました。
この後も、韓国で四大陸選手権、札幌でアジア大会と国際大会が続きます。
既に発表されましたが、テンくんもアブザル選手も四大陸選手権は棄権とのことです。
棄権の理由は発表されていませんが、テンくんはカザフスタン国内の取材等で忙しそうですし、アブザル選手はユニバーシアードの後すぐにイタリアへ戻る様子をインスタストーリーで上げていたくらいなので、怪我や体調不良ではなさそうです。
テンくんは以前インタビューで、ユニバーシアードの後は四大陸選手権とアジア大会のどちらかにも出る予定、と言っていたため、もしかしてアジア大会に来るかも、と期待していたところ、カザフスタンのスポーツ誌の記事でアジア大会出場選手が発表されました。
http://www.sports.kz/news/sbornaya-kazahstana-nazvala-sostav-na-aziadu-v-sapporo
フィギュアスケートの代表選手は、
1.デニス・テン
2.アブザル・ラキムガリエフ
3.アイザ・マンベコワ
4.エリザヴェート・ツルシンバエワ
5.ニコライ・モロゾフ…??
ということです。モロゾフ氏がカザフスタン代表チームのコーチとして帯同するということなので、テンくんは出場予定だと思われます。
テンくんの試合を日本で見ることができる貴重な機会になりそうです。
現地へ行くのが難しい方にも朗報!
男女シングルについてはNHKBS1で生放送されるそうです。
アジア大会 フィギュアスケートのスケジュールはこちらでご確認ください。↓
http://static.isu.org/media/466512/off-icesim_sapporoasiawinter_colouredtimeschedule20170206.pdf
冬季ユニバーシアード2017フィギュアスケート テンくん優勝!
冬季ユニバーシアード2017フィギュアスケート情報~リザルトページ&ライストサイト
冬季ユニバーシアード2017情報 ~フィギュアスケート出場選手
冬季ユニバーシアードフィギュアスケートのエントリーが発表されました。
https://almaty2017.com/results
【女子シングル 33名】
女子は、ロシアからエリザベータ・トゥクタミシェワ選手・エレーナ・ラジオノワ選手・アリョーナ・レオノワ選手と世界選手権メダリストが3名出場。日本からは木原万莉子選手、新田谷凜選手、磯邉ひな乃選手。その他、ロベルタ・ロデギエーロ選手(イタリア)やミハル妹さんことエリシュカ・ブレジノワ選手(チェコ)など。
【男子シングル 36名】
男子は、カザフスタントップ3が出場。ミハル・ブレジナ選手(チェコ)、イヴァン・リギーニ選手(イタリア)、アレクサンデル・マヨロフ選手(スウェーデン)、イワン・パブロフ選手(ウクライナ)らは欧州選手権からの連戦。日本からは田中刑事選手、日野龍樹選手、川原星選手、ロシアからはアルトゥール・ドミトリエフ選手、アンドレイ・ラズキン選手、アントン・シュレポフ選手。その他、キム・ジンソ選手(韓国)、ロマン・ポンサール選手(フランス)、シモン・オコー選手(フランス)など。
【アイスダンス 26名(13組)】
エントリーが個人別に記載されているのでとてもわかりづらいです…。
ロシアのイリニフ&ジガンシン組が出場しないことになったため、スタビツカヤ&バギン組が出場。
国内選手権が先週だったアメリカとカナダからのエントリーがないため、欧州圏の選手が多い印象です。欧州選手権や四大陸選手権と連戦となる選手もいますが、各選手ともいい演技ができますように。
カザフの英雄誕生までの道のり~デニス・テンに歴史あり③
2010年、ロシアからアメリカへ拠点変更したデニス・テンくん。
住むところも決まらないままお母さんと移住し、練習に通うのも大変だったとか。
そんな環境の変化と成長期が重なり、思うように結果が出せない時期が続きました。
NHK杯では最下位、スケートアメリカではフリーで5回転倒し11位。
コーチ・拠点変更にともない、振付師もこれまでのタチアナ・タラソワから変更。2010-2011年シーズンのSPはステファン・ランビエール初の振付作品。FPはローリー・ニコル。以後、競技プロは2015-2016年シーズンまでローリー・ニコル振付が続きます。
【2010年NHK杯 SP「ブエノスアイレスの春」】
(急に大人になったテンくんとちょっと若いキャロルコーチ。)
なかなか結果が出ない時期でしたが、2011年カザフスタンで行われた冬季アジア大会では地元観客の大声援を受け優勝。フィギュアスケートが盛んではない国なのに、観客も多く盛り上がっているのが動画でもわかります。
【2011年冬季アジア大会 FP「死の舞踏」(リスト作曲)】
地元の大会で優勝したことで、知名度もUP。女性ファンも一気に増えたとか。
英雄に一歩近づいたテンくんでした。
(↓金メダルを大統領にお見せするテンくん。)